スケジュール

  

いずれの日もチャージとは別にドリンク代¥500頂戴いたします。

どのパーティもお薦めですので 興味をおもちであればぜひ遊びに来てください!

ご予約は チケット予約フォーム にて常に受け付けております。

1(月)

休業日

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2(火)

20周年アンコール
MOROHA『日程確定、開催確定TOUR×MOROHA V RELEASE TOUR』振替公演
※当サイトにおける取り置き予約不可

MOROHA

 21年目スタート!っていきなりMOROHAかよ!しんどいから!周年月間終わって1日だけ休んでMOROHAかよ!しんどい店だな!おい!これは、マジで、前にある曲でアフロが唄ってた「ゴールテープの真下にスタートラインが引かれてるような毎日」です!しんどい!でもありがてえ!MOROHAで21年目をスタートできるのは、ライブハウスとして誉でしかない!

 このツアーが何なのかというと、コロナ禍に突入しライブハウスやクラブが営業を止めざるを得ず、ミュージシャンも活動を止めざるを得なかった時に、MOROHAが過去にお世話になってハコに「いつかまた必ずいくからハコ代先に払っとくね!」という支援企画だったのです。あの時売り上げがゼロになったハコのとってはありがたさしかなかったし、MOROHA本人も「必ずやるからやめねーぞ」と覚悟を決められたし、お客さんにとっても「いつかまたMOROHAのライブを観に行くんだ」って心の支えになった、というwin&win&winな企画なのです。この連絡をもらった時には本当に感動して涙が出たもんね。あの時期を乗り越えるための糧の一つになったことは間違いないです。まじ感謝です。

 MOROHAは、尖ってる。出会った時からそう。最初はいつかのナノボロ。「俺ら本編に呼ばれてないんすけど?」とライブ中に煽られたけど「まだまだ」とその年は断り、知名度が上がってきたタイミングで本編のロビーで誘ったら「俺らメインステージでしかやらない」と断られ、その後にメインステージまで上り詰めトリをとった、それ以来「おめーつえーじゃん」とたたえ合う引き分けの連続。ボロ出演後に「今回も引き分けだな」ってアフロと固い握手をするのは気が付けばお約束になってた。
 MOROHAは、優しい。周囲の人の幸せをいつだって願ってる。家族や友人、恋人の生活が豊かなものになることを願ってる。でもそのためにできないことがあることを嘆き、結果「負けるかよ」と尖る。アフロの声を振り絞るときに浮き出る血管の陰や汗のしずくの中に、UKのアルペジオの音の隙間に、その願いと嘆きが垣間見える。優しい人間だからこそ感じられるニュアンスだ。
 MOROHAは、だから、かっこいい、アーティストとしては勿論、人間としてもリスペクトできる、頼もしい仲間だ。

 ライブハウスナノ、20年を超え、ここにきてさらに次のフェーズに突入するタイミングだと思ってます。そのこけら落とし公演がMOROHAとのタイマン。相手に不足はないね。思う存分戦って見せます。
 そして今回も「おめーつえーじゃん」といきますか。

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3(水)

20周年アンコール
ハク。pre.『Re:』
※当サイトにおける取り置き予約不可

ヤユヨ / ハク。

チケットはe+にて販売中
info:サウンドクリエーター
お電話でのお問い合わせ:06-6357-4400(平日 12:00〜15:00 ※祝日を除く)
メールでのお問い合わせ:https://www.sound-c.co.jp/contact/

 大阪の4人組インディーロックバンド、ハク。の企画が、同じく大阪のヤユヨとの2マンで開催。どちらもリアルタイムでしっかり話題のあるバンドなので、この機会にnanoを選んでくれてとても嬉しいな。まだまだ出たての知名度もクオリティもこれから伸びてくバンドが日々シノギを削るのもローカルのライブハウスの醍醐味だけど、こういう「え、これnanoでやんの?」ってtoo muchな夜の会場に選んでもらえるのも21年目という歴史のなせる業か?とか調子乗っちゃうね笑

 ハク。は去年の10月にあるイベントで初出演。それまでにもライブを観に遊びに来てたメンバーから「nanoに出たいです」と直接音源をもらったりしていたけど、タイミングがずっと合わずが続いていた中でようやくの出演。曲の好み的には痒い所に手が届くようなばっちり具合で、初見でもその内容がこっちにしっかり伝わるステージング、「やっぱええバンドやん」って、時間かかったけど出てもらえて正解!って思ったのよね。そんなハク。の2回目の出演が早くも自分たちの企画ってめちゃ嬉しいよね。
 
 ハク。の音楽は、簡単に例えるなら、カネコアヤノのようなアンニュイな声で日常に抱く感情を唄うタイプのバンドではあるけれど、僕が好きなのはそのアレンジメント。所謂今のギターロックからは一線を画したUSものを思わせるオルタナティブ具合が涎もの。本人たちはそこにそこまで意識はないかもしれないけど、ギターのヴィンテージテイストのあり歪みやとても淡々と刻まれるエイトビートやコードの運びに、瞬発力よりも音や音楽の美しさを重視したスタンスが感じれるんだよな。やっぱかっこいいわ。まあ、これが天然でやってたとしても超かっこいいけど。
 お相手のヤユヨは、ハク。に比べるとストレートなロックバンドだね。前にライブを観たのは2021年のKBSホールで開催したナノボロかな。小細工なんてない、シンプルにグッドメロディで歌を伝えようとするステージングにグっと来たね。今年の2月に出たEPにもそういうテイストは健在で、初出演のnanoにおいてどれだけのヴァイブスを叩き出してくれるか超楽しみですね。

 深く潜っていくようなハク。と真っ直ぐ外に放つヤユヨ。二つのタイプのロックバンドの2マン、見ごたえしっかりありそうですよ。お楽しみに!

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4(木)

20周年アンコール
『"H.M.S.S." Release WTSKZ JAPAN TOUR』

WTSKZ / hananashi

 奈良県のロックバンドWTSKZが初出演でリリパ京都編を、nanoで、hananashiと2マンで開催。シングル「H.M.S.S.」のリリースツアーの一環ですね。初めて出るのにリリパの会場に選んでくれるってことは、過去にライブを観に来てくれたことがあって「ここで企画やりてえ」って思ってくれた証拠。こういうことがある度に、日々の仕事が肯定されているようでモチベ上がるっすね。ありがてえ。しかし奈良のロックバンドってのはかっこいいな。どこかしらに強さを必ず感じる。そうじゃないバンドもいるんだろうけど、少なくとも僕が知り合える奈良のバンドはすべてそう。LOSTAGEやAge Factoryが君臨していたり、それらがホームにしてるネバーランドってライブハウスがあるってことも影響してるんだろうな。奈良のロックバンドの強さは、そういった要素が中心にある独自のカルチャーの存在証明でもありますよね。かっこいい。

 さて、WTSKZ。しっかりオルタナティブなロックバンドの匂いがしますよね。シアトルのダークでウェットな匂いもありつつ、カリフォルニアのカラッと乾いたパンクやストリートカルチャー感もある。どっちによるってわけでもなく、どちらのいいところも取ってうまくアレンジに盛り込んでる印象。そういうテイストを少々粗めに(良い意味で)パッケージングされた3年前のアルバムだったんですが、今回のシングルはめちゃくちゃハイファイなサウンドで、昨今のエモリバイバルの文脈がしっかりあるリアルタイムの音源。さっき言ったそもそもの西海岸のカルチャーの匂いは健在だけど、音がとにかくクリアで悪い意味でのインディー感が消えたというか、人懐っこさが鳴りを潜めた超クールなバンドの音を聴くことができますね。へえ!って驚きながら、スケジュール見てたら今月末にちゃんとAge FactoryのOAやるんすね。そうそう、そういう感じですよ。
 対するhananashiも、かっこいいロックバンドとしての輪郭が太くなってきましたね。最近のライブまじで外れなしなんだもの。去年の3か月連続2マンが相当糧になったかな。2マンの相手に選んだバンドからの評価もあっただろうし、お客もたくさん集まってくれたって事実、つまり自分たちに自信がもてたってことだよね。それが元々良かったはずの3人の音楽に影がなくなることに繋がり、真っ直ぐに迷いのない音が前に飛んでくるようになったんだね。基本的にオルタナティブと呼ばれる音楽の文脈にあるバンドなので、WTSKZとの相性は抜群かと思われます!

 いいですね。21年目に入って、初出演のバンドが早速仕掛けてくれるのは、めちゃ嬉しいです!しかも純度は高そうです!お楽しみに!
 

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5(金)

20周年アンコール
『春の雨が降って僕は部屋で独りぼっち』

Half Years ROM / Jose / To Be Honest / Highvvater

□配信URL:nanoのYoutubeチャンネル
*チャンネル登録お願いします!
□投げ銭方法:
STORES.jpにて投げ銭札をご購入下さい。

 来ましたよ。これですよ、ローカルの小箱の通常ブッキングですよ!お客さんが何人来てくれるかの予想もつかないし、何が起こるかもわからない。良いライブが観れるのは確実だとして、どう転ぶか、どんな化学反応が起きるのか、起きないのか、見てみないとわからない、この感じ!
 2月3月は20周年月間で鉄板ばかり打ってきたからこそ、ドキドキしますね!どうなるんかな!楽しみだ―――。タイトルも、季節になぞらえた歌詞の引用、「これだ!」ってものが曖昧にしか見えてないからこその季節をフィーチャーしてぼやっとさせるこの感じ、通常ブッキングだー!って感じしますね笑 曖昧だけで見えてるのは見えてるんでご安心を笑

 4月のイベントに「周年アンコール」ってつけてるのには、20周年の余韻を引っ張りたいってのもあるんですが、周年に呼びたくても呼べなかったアーティストがたくさんいて、それらを20周年の冠のもと出演してもらうべき仕掛けなんですね。仕掛け?とか言ってそんな大袈裟なものでもないんですけどね笑
 んで、その一つがHalf Years ROMです。フロントマンのQTという人間は、傍から見ると破綻した無茶苦茶なアル中人間みたいに思われるかもしれないですけど、あいつにはしっかり自分の作品への意思もあれば、それを表現すためのスキルもある立派なミュージシャンなんですね。寂しがり屋でサービス精神が旺盛だから、そう見えるだけで、彼の歌とギター、ほんとに好きなんです。今回はギター新規加入の4人セットのようです!
 Joseもかっこいいバンド。音がデカい、唄いたい歌があるって次点でアドバンテージしかありませんが、自分たちがどういったライブを見せたくって、そのために自分たちはどういう演奏をすべきか、どのように音楽と向き合うべきかって悩む段階に入ってきてるように思います。いったんらんかい!ドン!だけではどうやら難しいぞ、と。こうなるのは成長の予兆ですよね。
 こんな2バンドが出てくれるからこその20周年アンコール、そして新年度だからこその若手2バンドも登場というクロスオーヴァーな夜なんですね。To Be Honestは2回目の登場、ブリットポップを基調にしたロックンロールを鳴らすバンドで、Highvvaterは初登場、大西洋を渡りUSアシッドフォークやサーフロックの匂いのするバンド。どちらも今年度のnanoを賑わせてくれそうなミュージシャンです。

 いや、楽しみですね。通常ブッキング久々で不安過ぎますので、たくさん遊びにきてください!まじでどれだけのお客さんが来られるのか見えてないんで!笑

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6(土)

20周年アンコール DEERMAN×nano presents
『畜音』

DEERMAN / CHEMTRAIL / tattletale / メシアと人人 / BLONDnewHALF / モラトリアム

 北海道のDEERMANが仕掛けるパーティーにこちらもブッキングで加担した6バンド出演の盛りだくさんなパンクのテイスト強めの夜です!DEERMANも周年中に呼びたかったバンドですが、タイミング的に4月にずれ込んでしまったので、アンコール公演ってことで周年感出していこうと!
 DEERMANは強いマインドでもって歌を叩きつけるシンガー小林当麻率いる2ピースのバンド。ドラマーが諸々の事情で脱退、それでもDEERMANを継続させる当麻の意地の塊みたいな存在になってきました。そもそも当麻というミュージシャンのことを信頼しかしていないので、何の心配もないってか、いまの当麻が何を見せてくれるのかって期待しかないですね。形があるようでないようなトラッシュなサウンドではあるけれど、そこに命と形を与える当麻の歌とギター、ほんとにかっこいんだから。
 当麻が今回連れてきてくれる北海道の2バンド。音源聴く限りどっちもめちゃくちゃかっこいいですよね。CHEMTRAILは矢継ぎ早にフレーズを詰め込むtoo much加減とそれを鳴らす疾走感が気持ちのいい3ピースのバンド。パッと聴きはNAHTやcowpersにある粗いパンクスのかっこよさを感じますね。強いバンドだ。tattletaleもちょっとかっこ良すぎますね。これもまたしっかり札幌のハードコアの匂いがするタイプ。こういうバンドがちゃんと札幌にいるって事実に、あの頃のSCHCに憧れた人間としては喜びしかありません。日本語を大事に伝えようとするのは蛯名さんの存在も大きそう。いや、どちらもかっこいいわ。真っ直ぐに。

 この3バンドに対して当麻が声をかけたのがメシアとモラトリアム。テイストとしてばっちり応えることができる京都の2バンドだと思うし、間違いのないセレクトですね。どちらかというとシリアスな北海道勢に比べてファニーさと強さを合わせ持つメシアとのコントラストは最高だし、モラトリアムの一般的にいうところの哲学的なものも見せたいド直球オルタナは今の京都においてこういう夜にはマスターピースです。
 最後に決まったのはBLONDnewHALF。当麻からの相談で、「シンプルに踊れるバンドが欲しいです」という希望に「このメンツのなかでいえばBLONDしかいないよ」と提案、見事に決定。当麻はフックを求めていたかもしれないけど、フックどころかやり過ぎ感さえある仕上がりになりました。でも、ほら、踊れるし!BLONDしかなくない!?

 いやーー、これはnanoっす!nanoが大事にしてきたパンクのマインドにまた新しい文脈ができそうです!楽しみだ!

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7(日)

20周年アンコール
『Springing Spring』

Jagg Keen / Yosac OWL / ふんばりばんど / moot

 はい、これもnano!跳ねたビートをフィーチャーしたアメリカ南部方面(カリブ海含む)のダンスミュージックの夜、じゃないわ、これ昼ですわ。日曜の昼だから可能なら外で花見しながらやりたい気分だけど、そういうわけにもいかないので、昼間nanoでぶちあがってから夜に打ち上げで花見かな?それやりたいなー。

 そもそもYosac OWLからのブッキング依頼からスタートした制作。幾度か出演しているソウルシンガー志波太朗がドラムボーカルとして新しく始めたもので、3ピースというミニマルなセットはMETERSのようなニューオーリンズファンクを聴かせてくれそうなバンド。これはディスイズ好きで得意なやつ!と意気揚々と組み始めたわけです。
 志波が言うには八木陽太郎と仲が良く一緒にnanoでやりたいねって話をかねてよりしていたらしく、八木ちゃんにも連絡。鍵盤がさらに加入し4人になったふんばりバンド、ピアノのアレンジメントが八木ちゃんのロマンチシズムを煽っていてさらにかっこよくなってる!海が似合う、優しくって頼もしいサーフガレージ、素敵なのよね。
 志波がnanoでやるからには、と毎度ながらのJagg Keen。去年のリリースを経て、メンバーどうしのヴァイブスも上がる一方、バンドはいい状態のはず。リリパでは楽しくなりすぎてライブ前に酒を飲み過ぎ、ライブ自体はちょっとこけた笑奴ら、今回はその反省をもとに気を付けるんじゃないかな?笑
 mootも半年ぶりくらいに登場。生演奏によるヒップホップのパーティーバンド。MCのフロウとライムもかなり気持ちいいものなのは確実だけど、演奏陣のグルーヴも相当いいのよ。見た目もなんかチャラいし、なんちゃってパーティーかなとか思ったら大やけどするくらいの実力派。声かけられるタイミング見つかって良かったってホント嬉しい。

 八木ちゃんがその日のうちに帰りたい(静岡からやってきてくれています)ってことで、昼のパーティーで開催、日曜の真昼間からライブのグルーヴに身を委ねて踊って酒飲んでって最高じゃない?これもnanoだよな!DJこそいないけど、ライブハウスをクラブのようなフランクなヴァイブスで仕上げる奴です!お楽しみに!

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8(月)

休業日

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9(火)

休業日

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10(水)

休業日

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11(木)

『ノリさんと飲もう ver.JADE打ち上げn回目&JADEⅦへの道』

主に飲む人:ノリさん、モグさん

 周年の忙しい時期が終わりすっかり通常営業ですが、とはいえ、4月に入ってからの1週間はなかなかのイベントの連続で、通常というには少し異質、それが終わりやっと3日間の休み、からのこれぞ通常!といわんばかりの飲み会イベント。月1回の定例会、「ノリさんと飲もう」です!
 何をするかって超常連客のノリちゃん(今年50歳)って若くて元気なおっさんを囲んでただ酒を飲む会です。ホストはもう一人のおっさんの僕(今年48歳)との二人。おっさん二人と酒を飲むために皆が集まってくれるのは「なんでやねん」と突っ込みつつもいつもありがたい気持ちでホクホクします。これ、なにをするわけでもなく、まじで酒を飲むだけ。でもめちゃくちゃ楽しみで、これを最初の1杯から心行くまで楽しむために、前の3連休一滴も酒を飲んでないという「飲まないことで飲みベ(-ション)をあげる」ってなるくらいに楽しみなんです!

 最近は誰かの誕生日を祝ったりとか何かとサブタイトルをつけることが多かったのですが(その方がイベント感増して「なんかやってる」空気が出やすい。そういうことができるのも21年目の実力です?)、今回はこれしかないっしょ、ってことでJADE BOXの打ち上げ編。
 20周年月間の初日3日間を担ってくれたノリちゃん主宰の計26アーティスが出演したtoo muchパーティー、JADE BOX。周年最初の恒例化(高齢化)してますが、今年の2月にそれが終わってからというものの、ノリちゃんがインスタに上げる毎度の飲み会(まじでほぼ毎日飲んでてうける、いまさらながら)の様子に「JADE打ち上げ○○回目」ってキャプションされてるんですね。んじゃあ、この時期のこの飲み会もJADEを振り返りつつ飲もうぜ、20周年の打ち上げもやっちゃおうぜってわけで「JADE打ち上げn回目」。「n」は何回目になるかわからない「n」と「nano」の「n」をかけてるとかけてないとか(いやかけてない)。んで、大事なのは、既にnanoのカレンダーに記載されてる来年2月のJADEの7回目の話もしちゃおうじゃないか、と、そんな回なのです。「え、ほんまにやんの?」とか「モグが無理やり言うから」とかごちゃごちゃ相棒(今年50歳)は言いそうですが、そんなこと言いながらニヤニヤ嬉しそうにしてる顔が容易に頭に浮かびます。可愛いな、あのメガネ。

 つらつらと書きましたが、結局ただの飲み会です。この日に来ればJADEの7回目にでれるかも!?とかもないです笑 
でも、JADEって飲み仲間ミュージシャンがブッキングされるのは事実なので、これを機に何かが始まる可能性はありますね!ま、飲みましょや!待ってます!

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12(金)

20周年アンコール
『初雷』

Akane Streaking Crowd / LEGECKO / LYRA / BISCADE

□配信URL:nanoのYoutubeチャンネル
*チャンネル登録お願いします!
□投げ銭方法:
STORES.jpにて投げ銭札をご購入下さい。

 おおーーーー。4組中3組が初出演!年度の始めっぽい!楽しい!新しい出会い!が!俺(nano)をまた強くする!オラわくわくすっぞ!(そういや忙しい最中に鳥山明先生がお亡くなりになってしまった…。訃報を聞いた夜に呼んだ「ドクタースランプ」の1巻には過去一笑わせてもらった。RIP.)

 軸に据えたのは最近の京都では鉄板ですね、Akane Stareaking Crowd。同期ありの3ピースのロックバンドですが、京都のバンドこれじゃなきゃってフックの満載っぷりにドキドキもするし頼もしさも覚えます。キャッチ―さとオルタナ加減が見事に同居してるアレンジもそうだし、ぱっと見普通の学生風の立本と北里(正メンバー)の見た目とは裏腹のフィジカルの強さとステージでの立ち居振る舞い、かっこいいバンドのそれですね。いや、マジいいバンド。しかも何でもやるからブッキングにおける汎用性の高さもハンパない。全方位迎撃できる実力派。すげえ。褒め過ぎた笑

 と、そんなAkaneに甘えて「Akaneが最後に出てたら何やっても締まるっしょ」と初登場3組を揃えました。音源はもちろん聴いて選んでますが、ライブ見てもないことには何とも言えないのがライブハウスあるある、どうなるか楽しみなんです。
 LEGHCKOは奈良のロックバンド。ドラムのジョッシュくんはガーチキのドラムで何度も出演していますが、本家では初めて。強いバンドですね。奈良のロックだ。野太いサウンドで「鳴らしまっせ!唄いまっせ!やっていきまっせ!!」ってドラムに限らず叩きつけるような音の出しかたに好印象。
 LYRAは京都のバンド。跳ねたビートで隙間多めのアレンジでクールなニュアンス。アンニュイな声質故か、社会から1歩離れたところから唄うアイロニーなテイストがあります。キーボードの載せ方がベタとそうでないとこを行き来してていて曲の仕上がりとしてはファニーですね。
 BISCADEは大阪のバンド。ちょっと癖の強い歌いまわしが印象に残るメロディーライン。その癖がフォークロックの匂いを感じさせるけど、バンドでドカン!といくところは圧で攻めるロックのそれですね。かと思えば16で跳ねる曲もあったりで、もしかしてGRAPEVINEとか好きなのかな!?って思ってます。ま、それも歌の癖の話ゆえかもですね。

 まあ、Akane以外も「へえ、こんなバンドいるんだねー」って唸るものばかり。立春以降の初めての雷のことを指した今回のタイトル。その音に誘われて皆が「なんだなんだ?」とうじゃうじゃ集まってくれると嬉しいですね!

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13(土)

20周年アンコール
『桜影』

茶封筒 / pile of hex / 新カリチアル / the sprawls / idios

 おっしゃこれこれ!と言わんばかりの週末のブッキング。週末は何かしらのイベントが入ることが多くってnano発信の企画をすることは多くないんですよね。だからここぞとばかりに週末にしかできないバンドをごそっと呼んだりします。そうなるとnanoの文脈ではパンクやオルタナティブなニュアンスのブッキングに自ずとなりますね。これを僕らnanoの制作陣は好きなオルタナティブということで「好きタナティブ」と呼んでいます。(atuisoの野田の言葉をパクりました)

 最初に決まったのが東京の茶封筒。変なバンドなんですよ笑 でも変なことをしようと思ってるのでは決してなく、最もポップなものを目指してたらこうなった、つまり、やってる人間がそもそも変なやつらなんだろうな、と笑 東京のオルタナティブな音楽をやってる連中ってのはいつの時代でもそうで(少なくともnanoのある20年間では)、茶封筒の音楽を聴いて「あ、ちゃんとこういうバンドまだいるんだね」って安心しました笑 茶封筒みたいなバンドはどこにぶち込んでもホームだったりその逆もまた然りなので、好き放題組めましたね!笑

 ブッキングの自由度で遊べたのはpileと新カリチアルかな。この3マンでも成立するな、それぞれで際立ってて。
 pile  of hexってバンドはかっこいいですよね…。ため息でるくらい…。前身のNuffからずっと見てますが、ナガコ、千葉、カンの3人のピュアな音楽へのスタンスには眩しさすら覚えます…。ずっと言ってる「ナガコには顔を踏まれてもいい」という感覚を先日福岡でaldo van eyckのメンバーと共有できました笑
 aldoの名前が出たのがちょうどいいんですが、福岡のオルタナティブなシーンの根源の一つにパニックスマイルという存在が確実にありますが、その文脈にあるのがこの中では大阪の新カリチアルですね。3ピースで思いつくアイデアを自由に詰めこみ自在に操るプレイは圧巻のものになりそう(またもやatuisoの野田の言葉を借りると「パニックスマイリー」とのこと笑)。
 この3マンでもいいかもって話ありましたが、せっかくツアーでくる茶封筒にわかりやすく新しい出会いも提供したいなって選んだのがthe sprawlsとidiosです。3バンドとも僕の感覚では高円寺のUFOクラブが似合うイメージ。DMBQだったりゆらゆら帝国だったりogre you assholeだったりのサイケデリックなロックンロールが根っこにあるようなそんなサウンドメイク。おとぎ話や踊ってばかりの国ではないサイケ具合、わかるかな。特徴としては「人間」なんだけど「人間の歌」というよりは「人間の出す音」がフィーチャーされてるニュアンス。

 ほうら、楽しそうですね。さすが僕らの「好きタナティブ」です。これ、何がいいってトリッキーな曲やそのアレンジじゃなくて、演奏中に鳴る「音」への「意志」なんですね。絶対にそれがある、めっちゃプリミティブな音楽が聴けるはずです。これは自信持って言える。

 「桜影(さくらかげ)」とは桜の木や花の影ではなく、水面に映った桜のことです。目の前にあるものだけでなく、いわばその裏側にある、もう一つの(オルタナティブ)姿もまた美しい。そのな意味を込めてのタイトルです。
 お楽しみに!

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14(日)

『mogran'BAR』

Guest DJ:BIG松村 / 犬オブダークネス
DJ:mogran'BAR crew

□配信URL:nanoのtwitchチャンネル
*チャンネル登録お願いします!
□投げ銭方法:
STORES.jpにて投げ銭札をご購入下さい。

 さあ、レジデント開催のDJクラブパーティー、mogran'BARの21年目がスタートです。もう何回目かもわからん。数えるのも面倒くさいくらいやってます。なんせnanoオープン当初から続いてるパーティーですから。京都でマンスリー開催で20年以上続いてるパーティーってメトロで開催されてる「CLUB80's」と「DAIMONDS ARE FOREVER」と、nanoの「mogran'BAR」だけらしいですよ。いろんな話は一旦置いておいて、ここに名前が並ぶって凄いことだよなあ。形を変えシステムを変え、続けてきた甲斐がありますね!

 4月から大学に京都の大学に入学したり、京都で働き始めた方も多いだろうし、改めてここでmogran'BARの紹介を。
「mogran'BAR」はここlivehohuse nanoにおいて20年以上続くオールミックスの所謂クラブのDJパーティー。ゲストライブが入る回もありますが、飽くまでメインはDJのプレイ、それを中心にオーガナイズされています。DJブースはフロアのど真ん中に組む「ボイラー・ルーム・スタイル」で、DJを360度囲んで楽しむ形。チャージは基本フリー、様子見だけでも、酒を飲みにくるだけでも、自由な遊び方が許されたパーティーなのです!土日の夜、飲んだ後でも、なんだか暇な人でも、ふらっとやってきて音楽をバックに遊べるのって素敵やん?DJのプレイクオリティは保障します!セレクトもわりと全方位いけます!

 ってそんなパーティーですね!今回はゲストが二人。テクノにぐっと寄せた夜、BIG松村と犬オブダークネスはとても雰囲気のかわいらしいそれぞれ男女なのですが、いざブースに立つとわりとハードめなテクノで押し切ってくれる信頼の二人。でもフロアを置いていくようなプレイではなく、ちゃんとパーティーとして成立する時間を与えてくれるのもまた素晴らしい。シンプルに踊れる時間、これ、尊い。それを提供してくれる二人もまた、尊い。

 ま、とりあえずちょっとのお金でいいからポケットに入れて来てみてください!それがなくなればPayPayで飲み続けましょう!笑 
 ってか2カ月ぶり(20周年月間中は前半の2月に周年回を開催)なので、シンプル楽しみ!

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15(月)

休業日

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16(火)

『ナノ・ジャム』(BAR営業+スタンダード・ジャズセッション)

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17(水)

鉄風東京『Spring But Not Alone Tour 2024』
※当サイトにおける取り置き予約不可

鉄風東京 / hananashi / UNMASK aLIVE

チケットは下記リンクへ
オフィシャル先行受付(2/13~2/25)
プレオーダー受付(2/18~3/3)
一般発売(3/9~)

 去年初めてルサンチマンとの2マンツアーで来てくれた鉄風東京が早くも2回目の登場。自身のツアーの会場に選んでくれるのはとても嬉しいね。またnanoでやりたいって思ってくれた証拠だもんね。若い話題のバンドにそう思ってもらえるのはとても光栄。ありがとう!
 今回は今月にリリースされたシングル「Sing Alone」のリリースツアー。タイトルは直訳で「たった一人で唄う」って意味だけど、メンバーの脱退が発表され新体制の彼らだけにVoの大黒に「拗ねたかな?」とか思っちゃったけど、曲を聴いてみればそんなことあるはずもなく、「たった一人だけになっても唄い続けてみせる」って覚悟すら感じられる強い歌だったね。音楽のテイストも速いビートと叩きつける轟音のディスイズ鉄風節。ボーカルのざらついたミックスも生々しくってめちゃくちゃいいね。かっこいい音源、その一言。
 サビの「僕はいま君がいて」というフレーズにはタイトルの字面の意味とは真逆の胸を張って「スタンダバイミー!」と叫んでいるニュアンスがあって自分の弱さを認める強さが感じられるし、さらに「もう誰にも奪えはしないよ」と振り絞るCメロには、その強さを持ったからの覚醒を確かに掴める。わけーのに!かっこいい歌だな!おい!

 対するはhananashiとUNMASK aLIVE。
 hananashiのライブは今やnanoでは鉄板、最近のハズレなしっぷりには彼らの実力を確かに毎回感じます。そもそもの歌心のあるメロディーと言葉とそれを唄いきりたい意志の輪郭はさらに太くなったし、それを演奏しきる、音の鳴らし方含めたフィジカルの強さもますます伸びてる。信頼しかないね。
 UNMASK aLIVEは初登場、5人組の編成と言い、音の質感といい、これはエモの文脈ですね!感情がしっかり込められた歌を届けようとする姿勢が音源を聴くだけではっきりと手に取るようにわかる。僕だってマインドの強い音楽が大好きな人間でちゃんと「パンクス」と呼ばれるものを胸に持っている自負があります。しっかり受け取って鳴らしきりたいですね!
 
 京都でいうならば「MUSEやGATTACAじゃないんだ?」って思われるかもしれない3マン。でも、こういう夜、実はnanoも大得意なんだぜ?なので!思いきりぶつかりに来てくださいね!出演者とお客さんが思い切りぶつかるところに、nanoもぶつかっていこうと思います!楽しみ!

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18(木)

『イッツファンタイム!』

Guest DJ :
山本夜更(Wee Small Hours,Vinyl Set) / shimizuyu
DJ :
John(Seuss) / 832boy(THE FULL TEENZ) / うみざる(ネオンズ) / モグラ(nano)

 よし、イッツファンタイム!です!所謂バー営業という奴で、誰でも彼でもふらっと飲みにいらしてよってライブハウスがとてもオープンマインドで開いてる日。マンスリー開催で遊び場が解放されてるんですね。
 基本DJバーってノリなんですが、DJというよりも好きな曲をかけるというニュアンスの方が強いです。本腰入れてDJやってるアーティストがクレジットされてるわけではないし、言ってみればその辺のミュージシャン連中で集まって飲む会なんですが、それをなかなかに立派なDJ機材で音楽を再生しライブハウスのスピーカーで鳴らしながら楽しむって贅沢な遊び方。それにピザも頼んじゃったりして、もはやこれは宅飲みですね。リッチな宅飲みをライブハウスでってのがイッツファンタイム!なのです!

 今回はゲストが二人。
 1人目は山本夜更。Wee Small Hoursでギターを弾いたり唄ったりサックスを吹いたりする人間ですが、それよりもソロシンガーとしての活動の方が頻繁で、それで銭湯や喫茶店で定期イベントを打つなどしてかなり精力的。かれはサックス吹きなだけあってジャズへの造詣も強く、自分の好きな音楽に真摯に対するが故の哲学をしっかり持っていて(というよりはそれを導き出そうとする)音楽好きとしてかなり信頼できる人間。
 2人目はベーシストとして自身が正メンバーを務めるバンド以外にもサポートで数多くのステージを踏む清水。彼もまた自分の音楽の趣向に意味を見つけようとし、自分はなぜそんな自分なのかをしっかり考えるタイプ。もともとクレバーなタイプであり、かみ砕いた言葉のセレクトにはいつも感服するし、彼との会話をする時間はとても豊かなものになります。
 2人のことをそこまでよく知らないけど興味あるって人にはぜひ彼らと話して欲しいとも思うけど、こうやって書くと2人とも面倒なタイプ?って思われるかもしれないな笑 でも、そういう魅力は確かにあるけれど、結局感じられる「シンプルに音楽超好き」って部分が最大の魅力だと思ってます。こんな二人がどんな愛でもって曲を選んで鳴らすのか、めっちゃ楽しみですね!

 イツファン(略称)はとってもフランクなイベントには違いないけど、ちゃんと音楽好きも納得できて楽しめる場所なのです。春から京都にやってきて、「nano行ってみたいんだよね」な音楽の遊び場を求めてる君たち、遊びにおいでよ!歓迎するよ!勿論よく知ってるお前らものみに来いよ!待ってる!

[open] 19:00 / [start] 19:00  [adv] \1000 w.1drink / [door] \

19(金)

20周年アンコール
『部屋にあるものを数える』

西洋彦 / おだゆき / 日の出 / 周辺住民

□配信URL:nanoのYoutubeチャンネル
*チャンネル登録お願いします!
□投げ銭方法:
STORES.jpにて投げ銭札をご購入下さい。

 アコースティックな夜にフォーキーなバンドも添えて、な奥行きのある夜。

 西くん。桜も散り、緑が茂る初夏の陽気を感じると彼の歌が恋しくなりますね。夏が似合う気もするんですが、京都の夏は物凄く湿気が強く、そのじめじめした空気よりも気持ちのいいカラっとしたこの季節こそ、彼の声が聴きたくなる。日当たりよく風が頬を撫でるテラスで物思いに耽る彼の脳内をめくる記憶がそのまま歌になったような、そんな言葉たちは至宝です。
 おださん。おださんはどちらかというと冬のイメージですが、というのは全て部屋の中で完結してる歌だと思うんです。もちろんおださんも外にもでかけるだろうけど、リアルな世界よりも、部屋の中で彼女が頭の中で繰り広げる想像劇場の方がきっと色鮮やか。そのなかで微笑むおださんを勝手にイメージしては、こちらもまた勝手に微笑むのです。
 周辺住民くん。彼の歌は視点の変化のコントラストが素晴らしいですね。初めてライブを喫茶マドラグで観た印象は、そのロケーションが似合いすぎる彼の佇まいと声に感性を奪われたけど、前回のnanoで初めてオペしたときに感じた詩の視点のフレキシブルさに驚いた。客観と主観、これだけ自分のヴィジョンを自由に操れる人間も珍しい。いや、凄いと思う。
 日の出は初めまして。ライブの動画を見る限り、とても自由に音を鳴らして楽しんでいるイメージ。日の出との名の通り牧歌的な匂いもあり、根っこにはフォーキーな歌心が確かにあることだし、敢えてバンドバンドしてる中じゃなく今回のようなラインナップの中に入れてみました。

部屋の中で(もしくは外かもしれないけど)過ごしながら、自分の生活を支えてくれている物や風景たちを、どんな些細なものであっても指差しするように確認し、一つ一つに丁寧に感謝するような、そんなイメージをそれぞれの歌に持っているので、タイトルはこれにしました。

 いい夜になりそう。お楽しみに。

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20(土)

扇芝智也 ONE MAN LIVE
『街鳥、希望船、想起』

扇芝智也 
guest.
Jin Nakaoka (mandolin)

ご予約はこちら→hammock20210213@gmail.com

 大阪は野田でMagaYuraというLive-art-barも経営する、シンガーソングライター扇芝智也のワンマンライブ。ゲストにはマンドリンのJinも登場。

 ハコの経営者でもある扇芝には、音楽の場所に出入りする人たちや行き交う作品たちに多く接する機会が多く、その分インプットの幅も相当広いと思う。だからこその彼の歌や唄う声や鳴らすギターのアウトプットの奥行きが生まれると思うし、その向こう側には彼が出会ってきた音楽を含めたアートたちへの感謝やそれらに出会ってこれた場所をまもるという覚悟まで感じられる。
 扇芝本人は自分の演奏活動を店主という立場を混同してないかもしれないが、全部背負ってる扇芝が見えるのが、なんか、とてもいい。そして、そんな「場所」を大切にする扇芝がワンマンをやりたい「場所」としてnanoを選んでくれたのはとても嬉しい。
 酒を飲みながらふらふらとマイペースで唄っている姿は「その辺のあんちゃん」風で親しみやすいんだけど、それもまた場所を守ってる人間だからかな。今回はその風体がより近く感じられるようにとフロアでの演奏。ぴったりだね。
 
 肝心の彼の歌ですが、これがまた超いい。立ち居振る舞いとか感情とか、そういう話抜きにして、まあ素晴らしい。彼のギター、ドブロギターっていうんですかね?カントリーやブルーグラスで使用されるもので、そういう音楽にぴったりの乾いた音なんですが、そのなんていうんですか、変に感情的にならない音ゆえ、より彼の生々しい声がより引き立つというか。歌詞は独特の歌回しでモチーフを特定するようなものではないのですが、声が引きたつからこそ妙にその言葉たちにも説得力が生まれるんですねー。いや、音がいいんですね、結局。音がいい、正義。声を含めてそれを鳴らす扇芝、かっこいい。Jinの飄々としたマンドリンもきっとぴったりだろうなあ。

 土曜の夜に、とてもいい空気が流れるnanoになりそうですね。チケット予約できる枚数はもうあとわずか。興味のある方はぜひ、です!

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21(日)

からくりごっこpresents.『「ASHITA RESORT」リリースパーティー京都編』

からくりごっこ / 踊る!ディスコ室町 / ザ・みゅ~ / 東京パピーズ / 翔理(AIRCRAFT)

 東京の4ピース・ロックンロールバンド、からくりごっこの新EPのレコ発京都編をTHREEのこっけが組んでくれました!ちょっとした飲み会のノリも込みで日曜にしっかりレンジの広く、でもディスイズなメンツで仕上がりましたね!嬉しいな!前にこっけが連れて来てくれた時に、飄々とファニーでありながらそこに「なんか言いたいことはちゃんとありそうだぞ?」と説得力をもたせるアンサンブルとグルーヴにお見事!と唸ったので、レコ発って大事なタイミングで出演してもらえるのがとても嬉しいです!

 今回のからくりのEPもからくり節満載のカラっとした曲たち。カラっとしすぎて裏打ち(レゲエやスカのあれ)の曲多め笑 ついに西海岸のテイストまで出てきちゃった笑 過去の音源は、そのテイストはあるけどはっぴいえんどを思わせるどちらかというとフォークだったりシティポップ・リバイバルなウェットな匂いもあったけど、今のからくりは、込められているかもしれない感情はさらに鳴りを潜めアウトプットの面白さに振り切ってるパーティーヴァイブスが強めの音楽性。80年代のバンドブーム、例えばBAKUやBOOM、ユニコーンのようなストレンジでありながらしっかりパンクなバンドになってて、これはブラッシュアップと言えるなって超頼もしい。そもそもあるミュージシャンオブミュージシャンなスタンス(褒めてる)もいよいよ熟成してきたのではって思うのです。うーむ、かっこいい。

 ここに室町とザ・みゅ~、AIRCRAFTの翔里と揃えるこっけのナイトメイクもさすがで、ファニーさ、ストレンジさ、ビートの跳ね方とかからくりのアウトプットにある魅力の要素を、それぞれでフォローってかVS感出していくのが、もう最高。超いいメンツ。基本どれもこれもキャッチ―な仕上がりを見せてくれるけど、鳴らす音にしっかり意志のある強い音楽ばかり。こういう夜は楽しんだよな。ここに意志の比重の強い東京パピーズが入ったのが夜のレンジを広げてくれる。からくりの「結局はオールドスクールなロックバンド」ってニュアンスもここで追うことができるってわけだ。(ちなみに、からくりのベースとみゅ~のドラムはパピーズのリズム隊。2月のnano東京ツアーでこっけ含めて話してた時にVoの太郎もくればいいやん!パピーズも出ればいいやん!と酒の席のノリで決まり(決め)ました笑)

 いや、これ、いいっすね。とてもいい。さすがこっけさんです。最近生まれ変わったらこっけになりたいとすら思うもの。この話は翌日の欄で書きますね笑
 とにかく、からくりのライブ、超グッドヴァイブスなので、気になる人はぜひ!です!

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22(月)

モグラとこっけの『URARA of HARU』

こっけ / 木村太郎(東京パピーズ) / egw(ゆ~すほすてる) / カーミタカアキ(ULTRA CUB,加速するラブズ) / 楽しんでいこうや西岡

 下北沢THREE店長のこっけと定期開催してる季節シリーズの2024春版です。こっけがハコ店長って肩書から解放され歌を唄うことだけにナチュラルに振り切れるイベントですね。めっちゃnanoや僕のことを信頼してくれてるってのがめっちゃ伝わってくるし、だからこそこっけの期待に応えたい!っていっつもグッドメンツを揃えています!

 今回は全て弾き語り。良いの揃いました。太郎の弾き語りは前日欄に書いた通りの流れで「さらに次の日ソロでもやればいいやん!」と酒のノリで決まり(決め)ました笑 が、太郎の紡ぐロックンロールほどの歌をノリで決められるのは贅沢だなあともめちゃ思う。egwもカーミも西岡も、基本的にスタンスのブレない歌を唄ってくれますが、纏う形はそれぞれ。そんな、インディーと無骨なラブソングと自由なサイケ、どんなものが自分の出番前に演奏されても、それを受け取るとか受け取らないとかじゃなくて、そういう歌たちが流れたその日の夜の最後に、これまたブレずに自分の歌を唄うこっけに甘えてるんだよな。「その日の夜の空気」をちゃんと背負ってくれているのがさすがだね、と毎回思うのです。こういうところにやっぱ結局ハコの店長だよなあ、頼りになるなあってこっけの魅力が感じられるんですね。いや、ミュージシャンとしてのやつの歌と演奏が素晴らしいのは言うまでもなく。

 こっけと僕の、音楽やライブ、制作、ライブハウス感における哲学や信条にはとても似ているところがあります。ってかほぼ同じかも(ふたりともギャル味もある笑)。しかしながら、こっけの方が何枚も上手だと思っています(なんせいい歌唄えるし。僕それできないし)。僕はまだまだ未熟者でそれを強い言葉で伝えることしかできないけど、こっけはその伝え方に相手へのリスペクトが明らかに僕より込められてる。僕だってそれを大事にしたいと思ってるのはそうだけど、何つーか、こっけの場合それがちゃんと基本として輪郭太く出来上がってる。10歳以上年下の同業者で、お互い信頼し合っていて、お互いのハコを親戚の家のような感覚でとらえていて、そんな関係性の人間がそばにいてくれることがとても嬉しいし、励みになるのです。だから、生まれ変わったら「こっけになりたい」のです笑

 この日の終バスで多分こっけは東京の帰るから、時間いっぱい、こっけと遊んであげてくださいね、皆さん!
 お待ちしております!

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23(火)

20周年アンコール
『悪魔のふりして』

JULiA MURPHY / 山下キヨシ / 北原圭悟(コロブチカ) / 奏太(THE HAMIDA SHE'S)

□配信URL:nanoのYoutubeチャンネル
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□投げ銭方法:
STORES.jpにて投げ銭札をご購入下さい。

 和歌山発、全国を飛び回るシンガーソングライター、JULiA MURPHYのツアーです。前回黒谷ギューンとのスプリットツアーで来て以来の登場、向こうから「またnanoで唄いたいっす!」って連絡くれての今回、そういう風に「また唄いたい」認定されるのとっても嬉しいです。こういったツアーを続ける歌唄いって、自分たちでしっかり唄う場所を選んでるイメージがあるからこっちからは声掛けにくいのが実際で(基本スケジュール埋まり倒してる。なんせめちゃくちゃ駆けり回ってるし。まじスゲーと思う)、だからこそ本人からの直の連絡嬉しいんですよね、「選ばれた!」って。
 JULiAの唄い回しは、僕にとって真っ直ぐに入ってくるもので、というのもSUM41やGREEN DAYが出自のカラッとした西海岸パンクのテイストがあるし、そういった音楽をアコギをかき鳴らして叩きつけるように唄うのがとてもかっこいいし、気持ちよく、迷いのなさに満ち溢れてて潔い。カリフォルニアの青空みたい!(って何度も言うようにカリフォルニア行ったことないし、想像のブルーなんだけど笑)

 共演に選んだの3人。
 山下キヨシは、至極真っ当な普通の歌を、自分の唄い方で唄いきるミュージシャン。彼も彼で相当迷い続けたタイプであるけれど、今は頼りがい出てきたね。年齢のせいもあるけれど、音楽を演奏するのにはやはりフィジカルが大切と、普通の歌を唄うからこその説得力の持たし方を演奏に求めるやり方、とても素晴らしいね。今や立派なキヨシの輪輪郭が見えます。
 北原と奏太(カナタと読みます)はこれからの京都を引っ張っていきたい大学生。同じサークルに所属してるそれぞれのバンドは、見るからに切磋琢磨してて、お互いのライブを観てる時にどちらも最前でぶち上ってる景色には、決して身内のりではない「お前もつええな、まけねーぞ」ってアレが見えるんですね。歌を唄う人間としてますます伸びていってほしいからこそ、JULiAとキヨシっていう迷いなく自分の音楽を唄い続ける人間のライブを見せたかったんです。そういった先輩たちのライブを彼らは良く見てると思うけど、丸裸の弾き語りでの共演だからこそ見えるところがあると思うんです!

 タイトルは、「悪魔」とは言わないまでも、独特のオーラをそれぞれ纏うミュージシャンたちが、丸裸になってギター1本とマイク1本で唄ってみたら超人間!みたいな!そんな意味を込めました。 
 お楽しみに!

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24(水)

休業日

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25(木)

20周年アンコール
『シュンリン』

ジャッカルズ / Mee float / フラウラ / Coro

スタッフみきです!

シュンリン【春霖】…仲春から晩春にかけて降る長雨のこと。長雨とはいえ秋霖と違い明るい感じをもつ。春の訪れに草木が成長し、花の蕾も膨らむ。

初出演のCoroさんが決まったことではじまった今夜のブッキング。店長から「エクスペリメンタルな日を作ってくれ」と言われて、私なりの「エクスペリメンタル」を追求してみた日です。
Coroさんの音楽をいろいろ聞いてみて、「この人ジャズをはじめとする音楽が好きな人なのかな」というのが伝わってきたこともあり、「音楽で深くもぐれる人たち」を私なりに集めてみました。
まずはジャッカルズ。オルタナティブなのに絶妙にポップ。この3人にしか作り出せない独特な空気感があって魅力的。学年にひとりいる、超マイペースで不思議っ子だけどとある分野に突き抜けて秀でていて隠れファン多いみたいなバンドだと思ってます(伝わる?)。あと、Vo&Gtのサイさんのギターソロを聞くと気持ちが高揚するんですよね。最高。
そしてMee float。バンドセットの時に感じたサイケデリックな印象、その前にソロで見た晴れた日に撮ったフィルム写真(明るすぎて所々白飛びしているのがいい)のような印象からは一転、ガツっと彩度が増してドープでちょっと妖艶な感じさえしたことを憶えています。今回はソロ。バンドを経てどんな感じになっているのか楽しみです。
最後にフラウラ。むこくんは声そのものにオルタナティブなものを感じていて、彼にオファーを送ったときに「むこくんのうたが聞きたいので編成はお任せします」と送ったら今回の編成に。すみれちゃんは東のおともだち(東京在住)なのに本当にフットワークが軽くて毎度驚きますが、彼女の声や雰囲気には惹きつけられるところがあり来てもらえることがうれしい!

音楽の雨で草木がぐんぐん成長していく様をイメージしてつけたタイトル、そんな日になればいいなと思ってます!よい日になるよ!
(みき)

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26(金)

20周年アンコール
『錬金術』

Garden of Chicken Cokes / Hyuga / DISTRESS

 錬金術って笑 古代中世のエジプトからヨーロッパにて開発された眉唾物の技術の話です。本来の意味合いでは宗教的な絡みも無視できないものではありますが、なんか、この夜に関しては、その泥にまみれるというか必死になって何かを生み出そうとする姿と眉唾であってもヴァイブス重視でなんとかしようとする姿勢をイメージした時にで出てきたワードですね。

 ガーチキ。ヒップホップやハードコアのマインドも携えた西海岸パンクのテイスト強め3ピースバンド。ドラムがLegeckoのジョッシュくんになってからそのパワー部分が増し、よりインパクトをフロアに叩きつけるバンドになってきましたね。少しご無沙汰のガーチキですが、メンバーチェンジ後も時間もたってきたのでアンサンブルとグルーヴにも磨きがかかっていることでしょう!
 Hyugaくん。すごい勢いで場数を踏んでますね。生きる上で学んできたことや自分の戒めや決意や他者への感謝を、感情をしっかり込めたリリックによるポエトリーリーディングはそのツアーの中でどんな変化を遂げてるかな?方法論自体が珍しくはないとはいえ彼のいるシーンにおいては少ない手法だと思うからインパクトは確かに強い。それ故彼のヴァイブスは間違いないものだけど、フロウでどこまで説得できるかな?
 DISTRESS。おもしろいんだよなー、こいつら。重ためのミクスチャ―のサウンドにはなるんだけど、その混ぜる内容が「かっこいい」より「おもろ楽しい」で選ばれてるような気がする笑 もちろん毅然としたハードコアマインドも纏いたいとは思うんだけど「楽しい」や「パーティー」を優先させるその姿勢、嫌いじゃないぜ?ただ、しっかり人を巻き込めるかどうかはアンサンブルありきだからな!ってことを前回コンコンと伝えたので期待大っすね。

 金曜夜、音はちょっと強め、でもそれぞれのMY PARTYが炸裂する可能性も十分にある夜です。お楽しみに!

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27(土)

20周年アンコール
LOLOET presents

LOLOET / FLUID / AMA / 〈O.A〉モジュラーシンセVVDBLK

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28(日)

20周年アンコール
『ON/OFF in my room』

bud&harbor / ペペッターズ / 堀川サタデーズ / ペイパーウェイヴ

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29(月)

20周年アンコール
『いちやなぎ 1stフルアルバム「IRAHAI」リリースツアー』

いちやなぎ(Trio) / 地球から2ミリ浮いてる人たち / The World Will Tear Us Apart / 山本夜更

[open] 17:30 / [start] 18:00  [adv] \2500 / [door] \3000

30(火)

休業日

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