
いずれの日もチャージとは別にドリンク代¥500頂戴いたします。
どのパーティもお薦めですので 興味をおもちであればぜひ遊びに来てください!
ご予約は チケット予約フォーム にて常に受け付けております。
1(月)
『いきなりファイナルブロウ』
DUMMYKID / Jose / DISTRESS / LOVIN'THE BUNK / JACK
富山県のDUMMYKIDが初登場。Joseの紹介でなので、この2バンドを軸に月曜から強い音でロックンロールパーティーを作りました。タイトルは、月曜って週の始めなのにいきなりドッカン!つまり必殺技(ファイナルブロウ)が炸裂するって意味合いで。さて。今ここにテキストを書いているのは11月26日。DUMMYKIDの音源を聴いていると、これはこの日に書かなくちゃなって思ったんです。
今日(11月26日)はチバユスウケの命日。僕もいい歳になってきたので、現役でバキバキにやってらした頃に音源をよく聴いていたミュージシャンが亡くなっちゃうって話は多くなってきた。最近じゃローゼスのマニもそうだな。慣れるもんではないけど、もちろん友達でもないし、そういったミュージシャンがこの世から去ってしまうことは、悲しいけど自分の生活にとって何か影響があるかというとそうでもない。勿論チバが死んだ時だってそう。でも、なんか、すげーショックだった。会ったこともないのに、ただのファンなんだけど、なんか変な話、あんなにカッコいい人でも死ぬんだ、ってショックの受け方をした。その夜飲みに出て記憶無くすまでいったけど、最後に寄った友達の店では「チバが…チバが…」と独り言を繰り返すだけだったとか。なんであんなにかっこよかったんだろ。なんで誰もがあんなに好きになったんだろ。こんなにみんなが好きになって憧れたミュージシャンいたっけか?チバユウスケって人は、なんかいなくなっちゃいけない人だって思った。いなくならない人だと思ってた。好きなんです。本当にチバユウスケって男が。音楽かじってる男なら誰だって憧れるんです。
と、そんなことを書きたくさせてくれるのがDUMMYKIDのロックンロール。チバの影響がもろにあって(きっとそれだけじゃないし、チバっぽいって言われるの嫌かもしれないけど)、歪んだ声で生活の中にあるブルースをだるそうに唄う。でも、その生活の中で視界に入ったなんでもんない景色に意味やロマンチシズムを見出すリリック、めちゃくちゃ素敵。風が吹いたらそれが合図なんだよな。かっこいいバンドだなって思った。とても真っ直ぐで武骨で、でもどこか寂しそうで、それは吐き捨てるように唄ってるからかな?でも結局はめちゃでかい声で「アイラブユー」を伝えてるだけのような、そんなバンドだと思う。こんなバンド少なくなってきたもんな。
JoseもDISTRESSもLOVIN'THE BUNKもnanoではお馴染みの最高のロックバンドだし、JACKは初めて登場だけど直接挨拶をしに来てくれる気概の持ち主。Joseのボロフェスタで見せてくれた覚悟のような表現、DISTRESSのフロアを沸かせたという強い気持ちと強い愛、LOVINの美しいということへの飽くなき探求、JACKのここから始めようぜっていう初期衝動、それらはとても素晴らしいもの。
その上で問いたい。みんな、夢はもっているか?現状維持やバンドを続けることだけが目標になってないか?「売れるためになんかやれよ」とかそんなんじゃ勿論なく、自分がっこいいと思うことに芯から向き合ってるか?それを真っ直ぐぶつけることを恥ずかしがってないか?そんなことないっす!夢あるっす!とは口では言えるが、それのあるバンドとそうじゃないバンドのライブには天地の差があるんだよ。そういうものをDUMMYKIDの音楽や映像は感じさせてくれるんです。DUMMYKIDにはどこをどう切り取ってもあるんだよなあ、夢が。
いつ死ぬかなんてわかんないすよ。明日事故で死ぬかもよ?じゃあさ、足踏みすんのやめようぜ?いきなりファイナルブロウな毎日を送ろうや。なんかそんなことを思うチバの命日でした。(11月26日)
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2(火)
『森永陽実1st Album『Alfa』リリースツアー 京都編』
森永陽実(デュオ) guitar : 石川ゆう太 / BOB(the)House / ゴリラ祭ーズ
スタッフみきです!
東京から森永陽実さんのレコ発がnanoで開催されます。とっても嬉しい!
彼の音楽に出会ったのは、2年くらい前のこと。Apple Musicには週1で更新される、AIがその人の好みに合わせて近日リリースされた曲の中から作ってくれるプレイリスト”New Music”というのがあるのですが、そこに「ghost story」という楽曲が入っていたことがきっかけ。すごくポップなのにいい意味でとても変で、狂気のようでポップすぎて狂気すら感じないところにびっくりしました。言葉選びもアレンジも歌い回しも全てが独特で、それなのに親しみやすい。すごい。この人の音楽を聴き続けたら音楽の楽しい未知の世界に連れて行ってくれるのではないかとSNSをフォローしたのを覚えています。
今回リリースされた「Alfa」もまさにそれで、集大成のようなアルバム。なんと制作に7年も費やしたそう。こんなセンスをお持ちの方は関西にはなかなかいないのでぜひ目撃して欲しいです!
共演をお任せしたのはゴリラ祭ーズとBOB(the)Houseの2組。楽しいを追求したような色鮮やかなアレンジ、ゴリラ祭ーズはポップな中に時々狂気が垣間見えるのがとてもうれしい!たのしい!大好き!なバンド。BOB(the)Houseはバレーボウイズの2人を中心に結成されたバンドでnanoは2回目。ポップセンスが光る楽曲たち、そしてツヅミさんの多幸感あるボーカルを聞くのは至極な時間。この日にぴったりなのではないかとお誘いしました!
ファンタジスタの集会のような日、1組45分の贅沢セットです。平日にとても贅沢な一夜になること間違いなし!お楽しみください!!
(みき)
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3(水)
『Sound of Silence』
feat. Les Biologistes Marins Japan Tour
Live : Les Biologistes Marins / 内田秋 / Rentaro
DJ : 暗黒騎士ガイア / ヤンス(CLUB80’s/mogran’BAR)
イタリアからやってくるアンビエント音楽を奏でるデュオ、Les Biologistes Marins。主に水の音からインスピレーションを受け、音を鳴らすというスタイル。その音楽を聴くととにかく素敵で、ぜひ!とツアーのお話を受けました。
水を張ったガラスの容器を複数用意して、それらを使用して様々な鳴らし方で音を奏でるセッションは、とても神秘的で、こちらの想像力や感受性を刺激してくれるもの。これは勝手な僕の想像ですが、イタリアという土壌にはやはり宗教的なニュアンスを強くさせる作用があり、だからこその寺院や教会に足を踏み入れた時に感じる圧倒的な存在、それらへの畏怖の気持ちみたいなものまで彼らの音楽には感じられます。これは現代の日本人にとってはどうしても感覚の薄いものになるかもしれませんが、それ故響くものがあるのかもな、とも思います。
ちなみに、彼らから「ガラスの器を持っていきたいんだけど、飛行機で運ぶと割れそうだから、用意してくれない?」と連絡があり、なんだかその無邪気なお願いに嬉しくなり、「用意するよ!」と二つ返事でOKするくらいに、彼らのステージがとても楽しみなんです!
アンビエントの案件ということで最初に思いついたのが、DJの暗黒騎士ガイア。ブギーゴッドというパーティーのクルーとしてnanoに出演したことのある彼、アンビエントという音楽の余白が多いという特性上、こちら側からのプレイヤーの意志への想像力が脳内でぶん回しになるんですが、彼のプレイを見て思った「なんだかめっちゃパンクやな」というもの。何がそうさせたのかもわかんないんですが、なんだかそうだぞ、と。すると昔は実際そのテイストのバンドをやっていたとか。我ながら大したもんだぞってなりましたね笑
音数めちゃくちゃ少なくて静かなアコースティックはある種アンビエント、しかも絶対的にパンクと言えば内田秋。このラインナップに秋をぶちこめたのはめちゃくちゃ嬉しい、楽しい、大好きですね。ギターを爪弾き、言葉を一つ一つ丁寧に発する、そのポケットから、手に力が入りすぎるとすぐ壊れてしまいそうな小さな宝物を、そっと取り出し見せてくれるような、そんな無邪気な子供の行動のようにすら見える彼のステージは、とてもプリミティブな人間の姿を見せてくれるんです。
Rentaroくんは普段ブレイクビーツをさらにぶち壊すような派手でインダストリアル&エクスペリメンタルな表現をみせてくれますが、彼のもう一つの引き出しであるアンビエントのアプローチを今回はフィーチャー。いつもあれだけ音を重ねて出しまくる彼からは一変した引き算の極致はどこまで深いところにまでこちらの興味を向けさせてもらえるのかな。いつもいつも「次何すんねやろ」とドキドキさせてもらっていますが、「どこまで何もせんのやろ」ってハラハラする可能性もあったり笑
暗黒騎士くん(この呼称合ってる?笑)は仕事の都合もあり入りが遅れるので後半に出演する枠を多少長めに用意するタイムですが、ナイトメイクにご協力いただくという意味でのDJには、もうこの人しかいないっしょなヤンスの登場です。ヤンスのプレイのレンジの広さっちゃなくって、もちろん所謂ヴァイブスが上がるDJも最高ですが、一人の人間が真摯に音楽に向き合った結果出てきたセレクト&スピンも見せてくれるんですね。毎回「今夜もやっとんなー!」て大喜びしちゃいます。
アンビエントの音楽というテーマをベーシックに敷いてはいますが、アウトプットは5者5様。我ながらめちゃくちゃ面白い夜が作れたなって自信あります。これだよな!って胸張って皆様にお届けできるものです。お楽しみに!
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4(木)
休業日
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5(金)
sakimori pre.『Gyöten! Songs of pain』
sakimori / ときめきポメラニアン / Oo / 砂場泥棒 / ボタン
京都の大学生4人組、sakimoriの企画。インディーロックを奏でる4人の歌心、とてもいいんですよね。もっと大好きになりたいバンドの一つ。
sakimori、今年出会った中で頻繁に出演してもらうようになったバンドの一つ。立命館大学ロックコミューン在籍でコロブチカやハミダシの後輩。コミューンのバンドらしい、いや往年の立命館の系譜かなどちらかというと、脈々と受け継がれてきた血の匂いがしますね。音楽しか好きじゃない、友達はいるにはいるけど、その人たちと飲みに行ったり遊ぶのも楽しいけど、結局好きな音楽の話になっちゃうし、何なら部屋で一人で音楽聴いてる時間が一番好き、とかそんなん…って全部僕の憶測ですけど笑 そんなことを感じさせてくれるバンド。超好き。インディーロックやってるやつはこうじゃなきゃ感ハンパないっすね。音楽性は、そうだな、わかりやすくいうと、ベランダとかその辺好きな人には「ああ、この味…好きな奴…」ってなるタイプですね。とにかく音楽ラバーとして信頼しかないね。
共演者として彼らがセレクトしたのは地元京都の同世代周辺のバンドばかり。sakimori含めて、どのバンドも複数回出演してもらったことがある連中で好きなバンドたちなんですが、同世代、地元だけでこれだけ集められるって凄い状況ですよね。ライブハウス店長としてはありがたすぎるものですが、とにかく、sakimoriが呼んでくれた4バンドとも超かっこいいんですよ。ときポメのパンクのマインドありきで自由過ぎる、それこそ小さい犬が走り回ってはしゃぎ倒すような無邪気でハッピーな空気、Ooのダークなサイケフォークは「お前らその若さでそこまで潜って大丈夫か!」って心配になるレベルで美しいし、砂場泥棒には好きな音楽とそれをアイデアに具現化しようとするアプローチに感服するプリミティブなダンス感あるし、ボタンは、なんですかあの歌心、そんな歌作れるんすか、しかも初見でシンガロングできるキャッチーさもあり、音楽人生何回目っすか?みたいな浪漫が溢れ倒してる。
いやあ、これ、今の京都の次世代大集合って感じっすね。次の春に大学卒業しそうなコロブチカやハミダシやTo Be Honestとかはもはや中堅、Joseとか降之鳥とかモラトリアムはベテラン、水平線や171に至ってはレジェンドっすね笑 ってちょっとまって?ザクっと挙げただけでこれだけいるん!?京都やばない!?しかもさらにその下でこの日みたいに、えぐいの揃っちゃうの!?って感じなので、見逃しちゃだめっすよーーー!!!お待ちしてます!!!!
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6(土)
ホールレンタル
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7(日)
『mogran'BAR』
DJ:mogran'BAR crew
月一回マンスリーで開催されているこのパーティーは、2004年のnanoオープン当初から続く立派なレジデントDJパーティー。オリジナルメンバーはもういないんですが、その頃から通い続け今はレギュラーとしヴァイブスを担ってくれるメンバーもいます。形と内容変え開催回数は400回を超える歴史のあるこの夜(とか大袈裟な…)の今現在のポイントは、
・チャージフリーである。飲み代だけで遊びに来れます。
・デイパーティーである。主に18:00にオープン(たまに17:00)、22:00クローズの超健康的な時間帯に開催されます。
・ボイラールームスタイルを採用(飽くまで形式のみの話)。フロアのど真ん中にDJブースを設け、360度囲んで楽しめます。
・ゲストが基本出演。え?フリーでこの方が?みたいなゲストが登場することもしばしばです。
・レギュラーDJたちのプレイクオリティは割と本物です。みんな数々の現場を踏んできた信頼の奴らです。
・ちゃんとクラブです。普段ライブハウスなnanoがこの夜はクラブ化成功。
情報多いな!!基本的なものだけでこれだけ挙げられるって、なんか我ながらすごいな!笑
と、こんなパーティーがmogran'BARなのです!
さて、今年も月1回開催してきたmogran'BARですが、カウントダウンパーティー(毎年このパーティでやってます)を除くと年内ラストになりますね。なので、2025総決算!とかそんなんじゃないんですが、めちゃくちゃ久しぶりにレギュラーDJのみ登場の回になります!(ゲストブッキングできなかった、とかそんなんじゃないです!) そもそもですね、レギュラーみんな、先に書いたとおり様々な現場でキャリアを積んできた奴らばかり、めちゃかっこいいプレイをみせてくれるんですね。ゲストが出演するときはどうしても持ち時間短くなってしまうんですけど、DJの魅力ってやはりある程度の時間があってこそ紡げる物語にあると思うんですよねー。だから、今回は普段出し切れない実力(ってそんなこともなく、短い時間でも自分の持ち味最大限にいつも表現できてるの凄いことなんですが)を思う存分に見せてもらって、皆さんに楽しんでもらおうじゃないか!ってやつです!!
一緒に遊びませんか!?nanoがまじでクラブになりますよ!皆さんが来てくれないとですね、身内で好きな曲かけて酒飲むだけのただの忘年会になっちゃうので!!いや、それはそれで…とかないんで!遊びにきてね!!
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8(月)
休業日
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9(火)
休業日
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10(水)
『ストーブ』
newwe / P4C / 管制塔より / Dog Fight
寒くね?みんな体調大丈夫? 私、温度差が激しいと鼻と喉がやられるタイプ。めんどくせー。こういうとき、冬場はどうするのがいいかって、とにかく体を冷やさないことが大切なんだって。家の中でも。そう、せーの「ストーブ」!
newwe。ギターが抜けて3ピースのロックバンドから2ピースのアコースティックデュオになったnewwe。ロックバンドのインパクトが失われても、そもそも歌と声と二人の呼吸の合い方があるから、それはそれでええもんやん?って思ってたけど、そんなもんじゃない、十分な圧がありますね。何よりVo五十嵐の声の通り方がハンパない。その息遣いにジャストで合わせるPercマトノとのアンサンブルに妙な音圧あるんすよね。まったく信頼の二人だわ。
P4Cは初登場。Philosophy For Childrenの略語がそもそもこれなんですが、大阪で活動する彼女たちの音楽は、その言葉にもぴったりくるとてもイノセントなもの。いわゆるシンセ・ドリームポップの部類ですが、クラブのヴァイブスに繋がるというよりは、とてもプライベートなベッドルーム感ありますね。映画の中のティーンが布団にくるまって喜んだり苦悩したりする姿すら想像できます。
管制塔よりも初登場。降之鳥の紹介、ってかギターのリクトもメンバー。ギターロックの輪郭ありそうでなさそうで、良い意味での曖昧さに魅力のある音源ですね。スーパーカーのようなインディーのテイストに涎が出ますね。しかしながらポップさの彩りも素晴らしくって、クラムボンの「サラウンド」のようなカラッとした突き抜け感もありますね。楽しみ。
Dog Fight、これまた初登場。いやあ、オルタナティブ。ダークめで歪んだ音像にグランジの香りも匂わせつつ、妙にタイトなアレンジにスタイリッシュさも感じます。この手のバンド、最近の日本のバンドに増えてる気がしますね。90年代のリバイバルとか言っちゃうと老害の戯れ言に聞こえちゃいますが、好きなもんは好きなんだからしゃーない!
最近の関西(に限らずだと思いますが)、さらに若い世代のミュージシャンがどんどん増えてて頼もしいですね。未来に繋がる夜になるかと思います! ぜひ!
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11(木)
内藤重人×扇芝智也企画
[Word Parachutes]
*Music
内藤重人 / さわひろ子 / Oh Heejung / 扇芝智也
*Poetry
山本夜更
*Analog DJ
DJ全部
内藤重人と扇芝智也による共同企画「Word Parachutes」は、パラシュートとある通り、音と言葉が落下しながら混ざり合い、そうなることでその景色を想像して楽しんでみませんか? 的な、ある種エクスペリメンタルな夜になるかな? ミュージシャン、詩人、アナログDJという3つの表現が同じフロアで呼応しながら進んでいく様子、とても楽しみですね。
というか、内藤だし、扇芝だなってめっちゃ思う。二人とも音楽の表現にはしっかり輪郭はあるんだけど、でも、その場の空気にどう馴染むか、そして時には逸脱してどう聴き手にとってのハイライトを演出するかって、リアルタイムジャムな部分もあるんだよな。内藤の繊細さと鋭さを行き来するさま、扇芝のシンプルなギターの弾き語りなのに——いや、それ故か? 感じ得ることができる表現のレンジの広さ、深さ。これらを軸にどんな物語が綴られるのかな。ウキウキしちゃう。
2人以外に登場するのは、ライブアクトが2組、詩人が一人、そしてDJが一人。
韓国出身で、ドローン気味な異国的な空気感を匂わすトラックメイクがとてもクールで、かつ絶対的にポップさたらしめる歌声が印象的なOh Heejung。同時期にツアーブッキングの要請を受けていたんだけど、なんと扇芝の音楽仲間であり、この夜にぶち込んでもらうことにしました。さわひろ子さんも初めまして。大阪生まれで現在は都内を中心に活動される、ピアノを弾きながら唄う方。プロフィールに「うた/こえ/おはなし」とありますが、なんとまあ優しい音楽であることか。とても丁寧に一つ一つ言葉を紡ぎ、さらにそれをより丁寧に声にして発するさま、ちょっと素晴らしすぎますね。
さわさんの歌を聴いていると、ここに詩人として山本夜更をブッキングした理由の解像度が上がる。ケンケン(山本の愛称)の詩も「おはなし」なんだよな。彼の書く歌(シンガーでもある)も、短編の小説や随筆といったテイストがあり、彼の声質もあってかとても耳に馴染みやすく、その結果、あたかも自分が目にしたことがある、もしくは今目にしてるような錯覚に陥る。言葉ってすごい。
フロアをアナログの温度でつなぐのは、DJ全部。DJ全部って。すごい名前やな笑。レコードならではの質感、『針が落ちる瞬間の胸の鼓動焼き付けろ』(奥居香)じゃないけど、アナログだからこそ味わえる、音だけじゃなくて空気感ってもの、確実にあるんだよな。デジタルよりも確実にリアルなものだと僕は思っています。
「Word Parachutes」は、ただ複数の表現者が集まるだけのイベントではなく、それぞれの“言葉”が重力に任せて落ちていき、音と交わりながら新しい意味を生んでいくような時間。ライブでも朗読でもDJでもない、そのすべてが重なったところにしか生まれない“気配”を楽しめる特別な夜。——ってチャッピーに最後だけまとめてってお願いしたら見事にまとめてくれた笑。
でも本当にその通りだと思う。アウトプットを揃えたブッキングも面白いものになることはしばしばあるけど、やっぱり、クロスオーヴァーさせることで予想以上のヴァイブスが生まれることがあるってことこそナイトメイクの第一義にしたい、それを楽しみたい、そんな内藤と扇芝二人のオーガナイザーの思いまで見えてくる素晴らしいラインナップ。
かなりおすすめの夜です。お楽しみに!
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12(金)
『蹴鞠』
feat.State Limbo Japan Tour
State Limbo(US) / EAT NIGHT LUNCH / Gaze Back / YasoNoCurtain
テキサスのState Limboのツアーをオーガナイズしました。ってかこのバンドちょっとえぐい。
つい最近リリースされたライブ音源を収録したシングルがあるんだけど、めちゃくちゃ上手い。ちょっと引くくらい上手い。何だこの音の粒の揃い方とタイム感の共有のされ方、やばいぞ、これ。そもそも「ギターの響き」「空間の使い方」「インディ/ポストロック的/マスロック的感覚」「メロディの美しさ/切なさ」を誇るバンドではあるし、大好きなタイプの音楽を奏でるものなんだけど、音源を聴いていて僕がもっとも「ハッ」とさせられたのは、リズムの揺れ。勿論悪い意味じゃない。バンドやそれが奏でる音楽のオリジナリティってどこにあるのかって話において、僕は圧倒的に「そのリズムにある」と声を大にして言ってるけど、そこが凄い。細やかなフレーズを構築させたアレンジメントの複雑さにも耳は奪われるが、その上でリアルタイムの感情や呼吸に従っただけの、その「揺れ」が彼らの音楽にドラマ性を持たせてると思う。かつそれをその瞬間に共有できるバンドの演奏によりエクスペリメンタルなテイストを持たせるこの感じ、もはやジャズじゃね!?とすら思うの。そこにぶっとい輪郭を持ったオリジナリティを感じたんだよな。いやー、すげえバンドだ。
共演するのは地元京都の3組。
京都のミスター・ストイック田中リョウが率いるEAT NIGHT LUNCH。いくつかのバンドを経て彼が3年前くらいか?に始めた3ピースバンドのプロジェクトって印象だったけど、ENLをやる上で「このバンドに何が必要か」と彼らしくストイックに考え抜いた結果が「バンドであること」。シンプルな志向で当たり前の話なんだけど、これは僕がState Limboに感じた最大の魅力に通じる話がある。リョウと僕は様々な事柄について感覚を共有し合える「話が早いタイプ」の友人どうしなんだけど、今回「State Limboの音源を聴いてなんとしてでも出演したくなった」と言ってくれたのも、つまりはそういうことだよな。
Gaze Back。今年出会った京都のバンド。まだそこまで知名度があるわけではないし、ステージクオリティも、音作りも、まだまだ成長過程。というかこの先まだまだブラッシュアップしてくれる可能性がめちゃある。だけど、とにかく曲がかっこいいのと、それを美しく奏でるための試行錯誤を欠かさない真っ直ぐな音楽への愛情を持っているタイプ。バンドがやりたい、よりも先に、「自分の好きな音楽を演奏したい」が立ってる信頼できるやつら。ベースはサポートなんだけど、Vo.リカの伝えたい歌、Gt.うえののギタリストとしてのプライド、そして異様に癖のあるドラム。メンバーのプレイキャラも立ってるんだ。そりゃ目が離せないわ。
YasoNoCurtainは初登場。今回プロモーターを務めるデイヴィッドからの紹介。彼らの所属サークルのコピバンイベントでボアズのコピーをしていたことがあるんだけど、この大文字小文字混ざりのクレジットはまさにボアズだな笑。シングルコイルっぽいギターの音のエッジの効き方とノイズが入り混じる雑味、そして全体的にリバーブに包まれる音像にはめちゃくちゃ奥行きがあって、空間の扱いが上手だなって思う。そもそもそのサークルのメンバー、全員フィジカルに信頼を置ける人間たちなんだけど、それありきで表現できてる頼もしさもあるよな。めちゃ楽しみ。
ここまで書いてお判りのとおり、頭に浮かぶ共通のバンド名は「american football」。マイブラよりアメフトですよね。なのでタイトルは日本的古来のフットボールということで「蹴鞠」。いや、自分で言うててしょーもないと思うんで安心してください笑 とにかく!かなり濃厚な夜です。音楽の刺激を求めるなら絶対に見逃せません。お待ちしております!
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13(土)
『AFTER SCHOOL』
※SOLD OUT
キャンセルによる追加予約開始についてはアナウンスをお待ちください。
LIVE:
KONCOS / 伊藤祐樹(band) / 台風クラブ
DJ:
shota_yam
きた!今年のAFTER SCHOOLだ!なんと10周年だってさ!
主催してくれるKONCOSとAFTER SCHOOLについて、改めて。
KONCOSは東京を中心に活動するインディー、パンク、ヒップホップ、ギターポップ、ディスコ、ソウル…なんでも飲み込んでピークしかつかないヴァイブスを発するバンド。先日、1年限りの復活のニュースがファンを賑わせたRiddim Saunterのドラム・太一とギター・ヒロシのユニットとして、Riddim休止後にスタート。活動開始直後の「旅するKONCOS」という名目のツアーでnanoに登場したのが、現在のズブズブの関係の始まり。
nanoに出演する機会が増えていくなかで、忘れられないタイミングがやってくる。10年前、年末にワンマンを開催したいと太一から連絡。「下北沢shelterとnanoのみで開催されるワンマンだ」と。これが最初のAFTER SCHOOL。この時、「なんてこったい、shelterと並ぶのか? nanoが? あの名門と? 畏れ多い」という気持ちが僕の中では勝ったのは事実。だがKONCOSの中では、その歴史に負けないエネルギーをnanoに感じて受け取ってくれているんだと嬉しくなった。新曲の7インチ付きの手売り(通販・事前郵送)のみのチケットは見事に完売。全員で信じられないくらい汗をかいて遊んだ年末のことは忘れられない。
その「AFTER SCHOOL」が今年10周年を迎える。コロナ禍でも止まることなかった熱量が10年も続いたのか。太一やKONCOSのメンバーと共に見た景色がフラッシュバックする。どの記憶にも、その時鳴っていた音、フロアの歓声、酒の味、二日酔いの苦しさ、そして皆の笑顔まで鮮明に刻まれてる。あの夜があったから、あの打ち上げがあったから、あのメールが、あの電話が…数え出すとキリがないほどの色艶やかな瞬間の一つ一つがこの10年を作ってきた。nanoの歴史の一部を確実に担い、nanoが打ち出す「パーティー」という概念を成すには欠かせない10年だ。やばい、泣きそうになってきた。
今回KONCOS以外に登場するのは…
先ずはお馴染みDJのshota_yam。ショウタはいつもブースの中で堂々と振る舞っていて、セレクトはもちろんスピンも最高。「この曲7インチで持ってるのやばない?」とヘビーユーザーも興奮させる音楽ラバー。物静かに見えて、熱量と感情に溢れる血の滾った人間。そのギャップにもやられちゃう。僕の誕生日にAFTER SCHOOLが開催されたことがあったんだけど、お祝いムードの中、その日にショウタがフロアでプロポーズして全部持ってかれたのもいい思い出。
バンドには、昨年のAFTER SCHOOLにて活動を休止させたTHE FULL TEENZ(あのフロアの多幸感、今でも鮮明に思い出される)のGtVo伊藤が今年スタートさせたソロのバンドプロジェクト。KONCOSと共にオーガナイズにも参加。メンバーがGtえがわ、Drザッキー(共にゆ〜すほすてる)、Baセブン(IKIMONO、Funcrab)という鉄壁っぷり。伊藤の「やりたい音楽」への解像度の共有の早さがとにかくハンパないし、伊藤自身もフルティンとは違う楽しみを覚えているようで嬉しい。今年も出演できてよかった!
そして、10周年を飾るに相応しいスペシャルゲストで、なんと台風クラブが登場。nanoに出るのも数年ぶりだし、ブッキングの相談を受けたとき、伊藤と一緒に「台風が出たらマジ最高やんな」ってなってたアイデアが実現したのは嬉しすぎる! ちゃんとパンクで、ちゃんとインディーで、ちゃんとローカルで(リズム隊2人が東京在住とはいえ)。こんなカード他にないよ。嬉しいなあ、いやまじで、嬉しいなあ!!!
チケットはさすがに早々とソールドアウト。キャンセルがあれば追加予約受け付ける予定ですが、どちらにせよパンパンのnanoで最高の年末パーティーになることは必至です!汗だくになって遊びますか!そう、10年前と変わらずに!
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14(日)
昼の部:
オワリカラ ワンマンライブ in Live House nano 『何も見るな -KYOTO-』
オワリカラ
チケットはe+にて販売中
うおおおお、オワリカラだーーー。ワンマンだーーー。年末っぽいスペシャルな夜が続くなあ!おい!チケットは間もなくソールドアウト。いそげーーー!
最近のnanoっこはオワリカラ知らんかな。Voのタカハシヒョウリが特撮関連のイベントやコラムに登場してるのは知ってるかな?彼、実はオワリカラってバンドのフロントマンなんだぜ?オワリカラはとにかくかっこいいロックバンドなんだ。ドアーズなどの60sサイケや、あがた森魚さんのようなトラッドなフォーク、沢田研二のような歌謡曲の妖艶さも飲みこんででかい音で鳴らし切るロックンロールにはかなり癖になる魅力があるんだよ。2010年代にはかなり界隈を賑わせた人気バンドだったんだけど(nanoのワンマンはまじ即完で急遽翌日に追加公演を行ったほど)、2021年には活動を休止、それが今回復活、もちろん関西での復活公演はnanoでワンマンで!って話なんですね。いやー嬉しい。
初めてnanoに出たのが2009年だって。今のnanoを支える柱の一つである「オルタナティブな趣向」を形作ったバンドの一つになるのかな。その少し前にSuiseiNoboAzが初出演してたり、京都からもスーパーノアなどのそういうテイストのバンドが関東で出会ったバンドを紹介してくれたり、そんな流れでやってきたオワリカラ。さっき書いたような音楽にある、いうなればオールドスクールな匂い(ウッドストックの映像で見たサイケなバンドたちのような)に吹っ飛ばされたんだよな。
そこから物凄い頻度で来てくれるようになって、人気が出てからもワンマンを数打ってくれて、いっときのnanoなんてマジでオワリカラとヒョウリに食わせてもらってるんじゃないかって思ってたもの(同じ時代に尾崎世界観も山田亮一も出てたからマジでこの3人に食わせてもらってた説あるなw)。んで、僕もサックスで何度もステージ上でセッションさせてもらったり(ヒョウリは「サックスが吹ける店長、なんて便利なんだ!」ってステージの上で言ったことがある)、とにかく、長く深く濃い付き合いをさせてもらってるバンドなんですね!
とにかくですね!!付き合いの深い、大好きな、めちゃくちゃかっこいいバンドが、復活して、nanoでワンマンをするんです!!!こんなに嬉しいことあるかよ!!!いや、ない!!!!!(あるけど)
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夜の部:
『純情ナードボーイズ』
※当サイトにおける取り置き予約不可
コロブチカ / THE HAMIDA SHE'S
チケットはLivepocketにて販売中
京都のバンド、THE HAMIDA SHE'S とコロブチカの盟友2マン。いっちょやっとくかってとこかな?どちらも立命館大学のロックコミューン在籍のバンド。来年春に卒業だっけか?
二組について改めて書くけど、まず第一印象がめちゃくちゃ強かった。ハミダシは最初に音源もらったとき、「え、ロックコミューンにこんな真っ直ぐなロックンロールやるやつおる!? 時代!!」って普通にビビった。コミューン特有のひねりゼロ。逆に新鮮すぎた。コロブチカは、フロアで常にぶち上がってる北原のイメージと真逆で、「歌とメロディちゃんと届けたいんやな」ってすぐ伝わったし、渡してくれたSEが「明日、照らす」で、そのまんますぎて笑った。
出会って以来出演を繰り返してもらう中で気付いた、2組に共通する魅力がある。それは、ロックバンドとして“カッコよくあるって何?”をちゃんと追いかけてるところ。できてるかどうかはまだ怪しいけど(笑)、でもその気持ちがいい。まだまだステージクオリティにおいて拙いところも正直あるんだけど、これってバンド始めたときに、大好きなバンドのライブを観て「俺もこれやりてえ!」って思った、その時の初期衝動がそのまま生きてるってことだもんな。まあ、これはまだ彼らが大学生としてバンドをやってるからこそ持てる無邪気さな気はするけどね。
今後、例えるならハミダシにはPEDRO(感情むき出しのロックンロールを、同じ北海道出身のバックボーンでどう歌うのか、めちゃ気になる。)、コロブチカにはフラワーカンパニーズ(対バン相手を選ばないし、絶対的に“歌”が強いバンドと一緒にやって、そこに食らいついてほしい。)と対バンできるようなバンドになっていってほしいと思うんだけど、それよりもまず(まず、なのか?最終目標?)2組でZepp 2マンツアーやって全て即完、なんて未来も想像しちゃうね。そんくらい、nanoにおいて期待の若者の二組だね。
もうすぐ学生じゃなくなるし、無邪気でいられるボーナスタイムは終わるけど、それでも夢だけは手放さんといてほしい。夢さえあれば大丈夫。社会に出ても、ちょっとぐらい無理しながら続けていいから。
未来はマジで自分らの手の中にあるから。ほんまに。
とりあえず、伝説の前夜をこの夜に刻みますか!!皆さんで見届けましょう!!
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15(月)
眞名子新「野原では海の話を」リリースワンマンツアーBand Set編 追加公演
※SOLD OUT
眞名子新
GREENS 06-6882-1224(平日12:00~18:00)
続くなあ、年末スペシャル…。12月15日は眞名子 新ワンマンです。気づけばあっという間にソールドアウト。いやもう「そりゃ埋まるよな…」って感じもありつつ、ある出演者から「眞名子さんのワンマンのチケット1次も2次も外れて…」って聞いて「うそ、あいついつの間にそんな人気者に…!」って驚いたのも事実(笑)。前回ツアーで来てくれた時のワンマンは券売、正直芳しくなかったもんな…。でもそれが今回は見事にソールド。我が事のように嬉しいね!(僕のお店だから少しは我が事なんだけど)
さて、眞名子 新。いいですよね。音楽に真摯に向き合ってきたミュージシャンの音が鳴るもの。
2017年が初登場。まだまだ若く「神戸のあらた」というクレジットの時代。神戸って街のミュージシャンはオールドスクールなロックやブルースやソウルありきで演奏するバンドが多いってイメージがその頃からあって、「その文脈に入る若い奴がちゃんといるんだな」と関心を持った程度だったんじゃないかな。もっと深く彼の趣向や志向を読んであげたかったなって今でこそ思うけど、その時は僕の感受性も音楽の経験値もまだまだだったんだな。
次に出たのが2023年の4月。元プププランドのドラムの谷がマネージメントをやってるって彼から連絡がきて、ブッキングの中にぶち込んで。その時に思ったのが、「あれ、こいつ本物のブルースマンになりつつあるぞ」ってこと。かなり洗練された演奏を見せてくれたし、立ち居振る舞いも堂々としたもの。一つ一つのギターの音に、言葉ごとに溢れる自信と覚悟みたいなものを感じたんだよ。それらが彼のオーラを彩って、彼を以前の印象よりも大きなものとして捉えることに繋がったんだな。
で、その年のナノボロでの喫茶マドラグとの相性の良さ(まじでミスター喫茶店だった)、翌年のボロフェスタのロビーに響いた歌、からのこのワンマンの即完売。
いや、すんごいな、めちゃあるな、ストーリーが!!! nano(俺)と眞名子の間に! ってか谷がこの物語にいるのも嬉しいな! 今回のワンマンは、その積み重ねの結晶な気がする。ソールドは勿論嬉しいし、眞名子の歌だけが鳴るライブハウスは絶対に贅沢だし、音楽的な純度も超高い夜になること必至なんだけど、「ここまで来るのに、これだけのことがあったんだ」って。
出会ってから次に会うまでのブランクは確かにあったけど、一度交わったミュージシャンとライブハウスが、お互いにそれぞれで磨き合ってきた結果を見せ合う、そんな夜。両者にとってこんなに幸せなことって少ないかもな。
今の眞名子 新がnanoで炸裂する。その場に立てる人は、本当に全身で味わってほしい。たぶん、この人は来年さらにデカくなって、もっと遠くへ飛んでいく。
12月15日のnanoは特別な夜になる。約束します!!
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16(火)
ナノジャム(BAR営業+スタンダードジャズ・セッション)
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17(水)
『うたの着地点』
猫は液体 / さりげなく!! / 山下キヨシ / QBIC / 燈
歌に特化した地元のアーティスト5組の共演。
歌を唄うってのは、音楽を演奏するってことにおいて矢面に立つことがとても多い方法論。が、それをすることで何に最終的に辿り着きたいのかってのは、それぞれで違ったりしますね。この場所に辿り着くのが正解っていうのでもなくって、そこに辿り着こうとする行動が大事ってか、それが、それぞれが歌に込めた思いってものになるのかな。
って、ここまで考えて歌を唄ってる奴、そんなにおらんよなあ笑 もっとみんな考えろよなー笑
とか、なんか文句言っちゃうところから始めちゃいましたが、そもそも猫は液体というバンドの逆オファーから始まったこの夜。
歌ものギターロックって、まあモデルケースはSaucy Dog?的なバンドなのですが、それがbud musicからリリースするってことで、bud社長・番下からの相談を受け「モグラさん一度見てくださいよ」と。全振りするレーベル社長ってどやねん笑、とか突っ込みながら聴いてみれば、なんだか納得する楽曲。ロックやポップスの文脈ではあり、最新のシングルとかアップテンポナンバーなんだけど、どこか儚げで奥行きが深い。これを、その空気感を崩さずに演奏できるかってとこだよね。楽しみ。
それじゃあ、まあ歌ありきのバンド集めるかってことで、キヨシ以外は新たにブッキング希望をもらったバンドばかり。
さりげなく!!は、ピアノのリフが印象的なポップス。オールドスクールな歌謡曲のテイストも感じさせる純日本な香り。とはいえ、フォークソングのいなたさが立ってるわけでもなく、等身大の生活賛歌なのがいいね。
QBICは、跳ねたビートが気持ちいいタイプ。どれだけ意識してるのかわからないけど、個人的にはキリンジのようなAORかな、と。
燈も、小気味良いリズムワークが印象的。星野源やBUMPが影響元という話だが、確かにその影響はあるな。そこにもう一つ、インプットにジミヘンを挙げてたのが気になる。もしかして、かなり泥臭い?それはそれで楽しみ。
んで、先輩キヨシ。若い奴らの中でどう立ち回ることができるか気になるところではありますが、それなりに指導してきたnanoのポケモンみたいなところあるんで、ここは弾き語り・裸一貫で、先輩風ビュンビュンに吹かせてもらいましょ。
さーて、皆の歌はこの夜どこに辿り着くかな?
唄っておしまい、今日も楽しかったね、だけで終わるんじゃなくって、そういうところまで想像力を働かせて、自分の楽曲を鳴らしてくださいな。そういうベクトルがね、見てくださるお客さんの記憶とリンクして、感動に繋がったりするんだよな。
ってことで、見に来られる皆さんも感受性全開でいらしてくださいね!お待ちしております!!
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18(木)
『きらきらひかるよぞらのほしよ』
山本夜更 / 谷井啓太 / asage / イシトメグミ
スタッフみきです!
クリスマスまであと1週間。「きらきらぼし」ってクリスマスの曲ではないのだけど、イルミネーションの光が星みたいに見えるからか、ツリーのてっぺんに星が付いているからか、私はなぜか思い浮かべてしまう曲。イベントタイトルが「よぞらのほしよ」になってるけど「おそらのほしよ」でした、恥ずかしい間違い、、
確か2年前の今くらいの時期に「twinkle twinkle little star」という名前で開催したイベントにも出演してくださった山本夜更氏。この時期になったら彼のうたが聴きたくなります。「小麦粉たちのクリスマス」という名曲がありまして。それだけでなくケンケンさん(夜更氏)のパフォーマンス(あえて何のとは書かない)が私は大好きで、何にとらわれることない姿勢が本当に最高!ぜひ出会ってほしい京都のアーティストのひとりです。
The World Will Tear Us Apartという素晴らしいバンド?ユニット?が京都にはいるのですが、そのVo.Gt.の谷井さん。彼は他にも複数のプロジェクトに参加しているのですが、彼の参加する音楽はどれもインディー感に溢れていて聞いてて贅沢な時間だなーと思うのです。
冬の妖精のようなasageさん。冬のうたがあるのかどうかわからないけど(笑)、その透明感ある歌声ややわらかな人柄がそう感じさせるのだと思います。心の奥がじわっとあたたかくなるような音楽、私asageさんの音楽大好きなんです。
そしてnano初登場のイシトメグミさん。実は店長から寺尾紗穂さんとか青葉市子さんみたいな人決まってるから組んでよ、と言われて始まったこの日。私は寺尾紗穂さんの冬にわかれてというバンドがとっても好きなので、今回その系譜を感じるイシトさんの演奏を聞くのがとっても楽しみです。
寒空の下、あたたかな室内で、聴きたい音楽はここにあるのではないでしょうか。寒いとお部屋を出たくなくなるかもしれないですがお待ちしております!あたたか〜くしてるので!
(みき)
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19(金)
2nd Album「fragile Report」リリース記念
購入者特典LIVEツアー「アウトストアで47」
Nikoん
guset:ZOO KEEPER
※ 各会場、定員に達し次第〆切 / 先着申し込み順
※ 申込方法/料金などの詳細は、CDの封入チラシと特設サイト「バンドって、なあに?」
をチェック
東京のNikoんのツアーだ!いや、なんかすごいぞ、このバンド。まだ観たことない?観た方がいいよ。かっこいいロックバンドが好きとか、バンドをかっこよくしたいとか、売れ線のバンドがどうも気に食わないとか、「嘘でライブを塗りたくってんじゃねえよ」とか思ってる人、nanoの周囲にはたくさんいるでしょ?そういう人でNikoんをまだ観たことのない人は、絶対に観た方がいいね。っていうか夏にあれだけツアーやっといて(8月は関西だけで15本近くやってた。地元ですらそんなにやらんやろ)、今回もまた47都道府県ツアーを回ってるから、観られる機会もたくさんあるしさ。
昨今、ありがたいことに、僕らの好きな、いわゆる「オルタナティブ」と呼ばれる音楽が、過去に比べて市民権を得てきているような気がします。でもね、そもそも「市民権を得るオルタナティブ」って何だ?って思うわけですよ(笑)。もちろん、そういう音楽のリスナーが増えること自体はとても嬉しい。でも一方で、作り手たちの「右へ倣え」感が否めないとも思うんです。別に「もっと奇を衒え」と言いたいわけじゃない。ただ、「オルタナティブ」を掲げながら、本人たちの選択の意思みたいなものが、あまり感じられないことがある。お前は本当にそれを美しいと思ってるのか?お前は、お前の好きなバンドの音楽の方が美しいと思ってないか?っていうね。いや、それはそれでいいんです。憧れることはモチベーションだし、そこを真っ直ぐ目指すのもいいし、アイデアを拝借するのもアリだと思う。でもさ、なんつーの、「お前はどこにおるねん?」って。「お前の音はどれだ?」って思っちゃうことが多いんす。
で、今回のNikoんのアルバムなんですが、「聴いたことない音楽!」とか言っちゃうと、さすがに言い過ぎだとは思います。ただ、そこらの有象無象のバンドとは、確実に一線を画してる。何より音がいい。彼らの「選択の意思」しか感じないし、その上で、「この音出してみたらこんなんなったわ」みたいな偶然の産物すら楽しんでるような、でもそれも結局「俺らの選択っしょ?」って言い切れる、ぶっとい輪郭があるんすよ。ソリッドな仕上がりのミックスもそうだし、それでいて、絶対的に歌の存在感を失わないアレンジメント。もうね、Nikoんでしかない。影響元を探せば、いろんなアーティストやアルバムが思い浮かぶかもしれないけど、それより先に、まず「Nikoんだ!」って情報が立ちはだかる。このバンド以外の情報が入ってこない。Nikoんのことしか考えられなくなる。この手のバンドはマジで少ないし、「かっこいいバンドって、こうじゃなきゃ」って思わせてくれる要素がめちゃくちゃあるんすよ。Gt/Voのオオスカのことは昔から知ってますが、「ここまで来たか!!」って思いますね。嬉しい。マジで。連れがかっこいいことやってるの、ほんとに嬉しい。
で、今回の企画がどういうものかというと、単なるツアーじゃないんすよ。なんと、CDを購入すると、その特典で入場できちゃうっていう。CDを売りたいっていう企画ではあるんですが、それってお金の話だけじゃなくて、「かっこいい音楽は、かっこいい音で聴いてほしい」って話なんですよね。サブスクは超便利だし、最近のレコーディングは、サブスクの音質を前提に仕上げてることも多い。でもやっぱ、音がいいって正義なんすよ。なので、CDプレイヤー持ってる人は少ないと思うけど、HDDやSSDに取り込んで聴いてください。あ、絶対に圧縮しちゃダメですよ?音がいいのは正義。大事なことは2回言う。
てなわけで、nanoみたいな至近距離でNikoんの生の音を聴けるっていうのは、めちゃくちゃ贅沢な話なんすよ。最高の体験をするために、CD買って遊びに来てください!!
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20(土)
『打ち上げ2025』
Live: モラトリアム / Blurred City Lights / e;in
VJ: nyankee
毎年恒例の企画、e;inのドラムのサンチェによる「打ち上げ」です。この企画も長いなあ。最初はいつかなって調べてみたら2011年だったわ(笑)。いや、その前にもあったような気がするんだけど、過去のスケジュールを検索したら、いちばん古いのがそれだった。つまり15回目の開催になるの?いやー、歴史が深いわ。
その頃はe;inもまだアコギを使った、オーガニックなマスロックの時代。今のウォール・オブ・サウンドっぷりを思うと、様変わりしたもんだなあ、と。めちゃくちゃテクニカルで、細やかなフレーズが構築された、前の体制からいぶし銀の塊みたいなバンドだったけど、今はその方向が、悪く言うと「脳筋」になったなって思う(笑)。あの音量と音圧を、nanoみたいな小さなステージでも鳴らし切るフィジカルの強さがものすごい。それもキャリアの為せる業だし、結局はいぶし銀の域。その辺の頭でっかちでポストロックまがいな連中は、一度e;inのライブを観て吹っ飛ばされて、「なんでもいいや、音量上げよ」ってなればいいさ!!
今回登場するのは、名古屋のBlurred City Lightsとモラトリアム。
BCLは初登場。昨今話題のJapanese Shoegazeの中でも、「これぞ」というバンドですね。今年出たアルバムを聴かせてもらったんですが、なんとまあ美しいバンドだこと。こういうタイプの音楽って、どこをどれだけ曖昧にして、その中で何に輪郭を持たせるかってところがとても大事なんだけど(曖昧な美しさにかまけるあまり、そこだけを追求して音楽としての核を失っているバンドの多いこと多いこと。そのたびに必要な「輪郭」の話はちゃんとしてますがね)、このバンドは、印象としての美しさを、空間を埋めるノイズにはもちろん(美しいノイズはファンファーレだと思っている)、最終的な音の要である鍵盤と歌に求めているところが素晴らしいですね。しかもアートワークをはじめ、すべてDIYだとか。そういうところも含めてかっこいいな。
モラトリアムとBCLの相性は抜群ですね。モラトリアムも空間系を多用するシューゲイザー的なテイストがしっかりありますが、美しい景色を描くというよりかは、その景色の中で生きる人間の心模様を表現しようとしています。唄う言葉の内容ももちろんなんですが、この世界で生きる人間として踏むべきステップを提示するかのように、根源的でプリミティブなダンスミュージックとして奏でてくれているような気がするのです。その「風景」と「人間の心」というモチーフに差があるだけで、どちらにしても地に足のついた意志に溢れた音楽だな、と思うんです。そのコントラストにも、重なり合う部分にも、どちらにも相性の良さを感じるんですよね。
んで、そんな2組のあとに、e;inがすべてを薙ぎ払うように「ドーン!!バーン!!!」とやるわけですね。ずるい。e;inの立ち位置、ずるい。……って、彼らの企画だからそれでいいか(笑)。
VJには、このパーティーには欠かせないnyankee。ステージバックの映像だけでなく、LEDを用いた照明による空間演出も毎年素晴らしいんだよな。
今年の打ち上げの音楽的な純度、ばり高っすね。毎年のALL MIX具合に比べて、めちゃくちゃ振り切ったなって思う。つまりは、ガチンコの年末パーティー。ぜひ最初からお越しくださいね!!
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21(日)
ルサンチマン『一生モノツアー』
※SOLD OUT
ルサンチマン
ルサンチマンのツアーだ!今回はアルバムのリリース記念になります。しかも今年最後のライブらしい。今年の締めにnanoを選んでくれて、とても嬉しいな!チケットはさすがのソールドアウト。
というか、ルサンチマンくらい知名度のあるバンドがアルバムツアーで来てくれるってこと、本当に嬉しいですね。今まで自分がライブハウスとしてやってきたことが、全肯定されているようで幸せマックス、自己肯定感さらにアゲアゲです!ありがてー!!ルサンチマン、いつもありがとう!!
初めて来てくれたのが、鉄風東京とのスプリットツアー。初見の印象は「うわ、これが噂のフィジカルの強さか!」ってもの。とにかく、音楽を構成する情報量の多さ、難解なアレンジメントなのに、そこへのメンバー全員の解像度の高さ。それゆえ目まぐるしい曲の展開は、どこを切り取ってもハイライトになるキャッチーさ。それでいて、詩がめちゃくちゃ普通のバンドマンっぽいもの。
「普通」って言っちゃうと悪く聞こえるかもしれないけど、音楽自体のエッジの効き方とのコントラストが、ものすごく煽られるんだよね。こういうバンドって、発する言葉も哲学的だったりして、そのややこしさも含めて愛しくなることが多いんだけど、そうじゃない、絶対的なポップさがあるんだよな。よく作れるな、こんな曲。詩を書いてるペイって、結構人格破綻してるんじゃないかって心配になるよ(笑)。でも、よく考えると、そもそもバンド名がルサンチマンだもんな。そのワードそのものの意味は「敵わない強者への劣等感、嫉妬、非難、憎悪が混ざり合った弱者の感情」と記されているけど、もしかすると彼らの音楽で唄われる文章って、すべて「こんなことがあれば楽しいかもな。でも現実にはそんなことないんだけどな」っていう、めちゃくちゃ皮肉なのかも。
そう思うと音楽性ともマッチするけど、そうだとしたら、なんだかあいつらのことがかわいそうになってきたぞ(笑)。それをとてもポップに書いて鳴らせるってことは、かなりマッドだぞ?あかん、どんどん好きになるな(笑)。ちょっと狂ってる人、大好き!俺はこうなれないもんな、っていう羨望も、またルサンチマンってこと!?(笑)
※すべて憶測です。
さて、今回のアルバム、ルサンチマン節が変わらず効きまくってますね。音数の多いこと多いこと。んで、それをまあ見事に演奏できてますね。すんごいわ。より磨きがかかってるんじゃないの?って思う。
アレンジにおいても、マスロックやポストロックにとどまらず、メタリックな印象を与えるところもあり、そのアイデアの増え方に圧倒されつつも、でも、そのフレーズたちすべてには、今までどちらかというとインダストリアルだった音像に代わって、ロマンチックで抒情的な響きが感じられる。これって、演奏にも、先に書いた詩のようなポップさが表現され始めたってことなのかも。
そんなことを思うと、彼らの求めているものは、「この方法論で、いかにポップスであれるか」ってことなんじゃないかな。それって、めちゃくちゃかっこいい挑戦じゃない?まじでルサンチマンしかいないかも、こんなことやってるの。すげえ。
と、かなりオルタナ好きらしい、穿った評価の仕方をしてしまったけど、もう僕が彼らの作品と演奏に首ったけなのは間違いない。楽しみだな。
チケットを獲得できたみなさんと一緒に、思い切り音を浴びたいですね!!
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22(月)
hananashi pre. 『BLOOM IN LIVEHOUSE -LURK-』
※SOLD OUT
hananashi / さよならポエジー
hananashiの企画ツアーの最終話が、nanoで開催です。今年もたくさん出演してもらったhananashiくんですが、最後にやべーのを持ってきてくれましたね。さよならポエジーとの2マンです。年末とはいえ、週の頭からぶっ放せるライブハウスにしてくれてありがとう!チケットは早々にソールドアウト。ポエジー人気はもちろんあるけど、その情報を出す前からそれなりにチケットが動いていたし、hananashiの知名度もしっかり上がってきたってことで、嬉しいですね。
さて、今回のサブタイトルが「LURK」。直訳すると「待ち伏せする」「潜む」といった意味があります。なぜこのワードが冠に掲げられているのか、考えてみました。
二バンドとも、ちゃんと表舞台に立って露出しまくっているし、「潜んでる」わけじゃないよな、と最初は思ったんですが……表には出ているけど、なお潜む、ってことなのかな。どちらも、どちらかというとメインストリームではなく、アンダーグラウンドカルチャーの影響を色濃く受けているはず。音楽性というよりかは、バンドのスタンスの話ね。
だから「LURK」とつけることで、自分たちが立つ場所を、より明確な意志をもって提示していることになるんだよな。かつ、ある程度の人気が出てくると、ステージ上のパフォーマンスにファンは惹かれがちだけど、そうじゃなくて、その瞬間に鳴らされている“音楽そのもの”にこそ、自分たちの魅力の核心が潜んでいる、ってことを言いたかったりして。
どちらにしても、めちゃくちゃ胸を張ってこれをタイトルに掲げる、その行動と意思がとにかくかっこいい。やるやん、hananashiくん!
※例によって、すべて憶測です。
そんなことを思うと、俄然この夜が楽しみになってきたぞ。そもそも、めちゃ強なマインドを誇る2バンドです。ただ「バンドがかっこいい」「ライブが楽しい」だけじゃない。その時間に潜む「本当に見てほしいもの」「本当に伝えたいこと」に目を張り、耳を傾けて観ましょう。
いやー、さすがhananashiくん。俺が好きなnanoの夜のこと、よくわかってるわ!
※僕の印象が完全にズレていて、間違っている可能性もあります。
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23(火)
藤山拓ワンマン「ボクのあたま」
藤山拓 / 藤山拓バンド / 藤山拓の紙芝居
去年もこの時期に敢行した、藤山拓のワンマン公演。今年も開催です。
1年の活動の成果を、彼自身が確認したいという意味も込めて行われるこの夜。つまりは藤山拓・2025年の集大成と言っていいワンマンです。今回はソロに加えて、バンドセットでの演奏もあり。さらに、まさかの紙芝居もあり……って、紙芝居……?何それ……?そんな引き出し、いつの間に増えたの……?(笑)とはいえ、藤山の書く歌はもともとストーリーテリングの塊みたいなもの。アウトプットが生演奏じゃないってだけで、彼の表現の延長線上にあるのは間違いない。どう転ぶのかも含めて、これはかなり楽しみです。
さて、去年のワンマンを振り返ると……なんと来場者4名という、なかなかにしょっぱい結果。それもそのはず、ほぼ告知をしていなかったんですね。
「なんでこいつ告知せんのやろ……?」と考えて気づいたんです。「あ、こいつ、自分が今どこに立っているのかを確認したかったんだな」と。かなり派手な(マインド的に)挑戦だったわけです。
結果としては辛酸を舐めることになったわけですが、それでも彼は「来年以降も、この試みをやらせてください」と言ってきた。その意思はしっかり受け取ったので、「ええやん」と。今年のこの日は、実は去年の時点で決まっていたのでした。
で、こうなるとですね。藤山のライブを、ちゃんと観に来てほしいという気持ちが、めちゃくちゃ湧いてくるんですよ。
藤山は、バイトしてるかライブしてるか、ってくらいの高頻度で、ライブハウスやライブバーのステージに立っています。だから名前を見かけたことはある、って人は多いと思う。でも、「ライブはまだ観たことがない」「音楽はまだちゃんと聴いたことがない」そんな人も、きっと多いはず。
観てみませんか?藤山拓のライブ。
もうね、めちゃくちゃ良いんです。基本はシンプルなギター弾き語りなんですが、ギターと歌だけで、ここまで風景や心情を描けるものか、と驚かされる。彼の歌は自身の記憶に基づいている部分もあるかもしれないけど、基本はフィクション。先にも書いた通り、彼はストーリーテラーなんです。
目の前で、淡々と物語を読み聞かせされているような感覚。そこにあるのは、ギターを弾いて唄う藤山だけ。丁寧に紡がれる演奏ゆえ、ノイズ――つまり不必要な情報が一切ない。ただその音楽に身を委ねることができる。これは、長いライブハウス生活の中でも、そうそう出会えるものじゃないです。
しかも今回はワンマンの長尺公演。バンド演奏もあります。これがまた、どうやって集めてきたのかと思うほどの手練れのメンバーたち。藤山の歌にこんな解釈があったのか、ここまで物語の世界を広げられるのか、と驚かされます。音数はもちろん増えるけど、ここでもやっぱりノイズは一切ない。
そして、紙芝居。こればっかりは、正直、どうプレゼンしていいかわかりません(笑)。「心配はいらない!……と思う!」くらいしか言えません!(笑)ただ、これがいつも唄っている歌の内容に沿ったものだとしたら、それを知っている人にとっては、かなりたまらない体験になるはずです。
かなり楽しみな、ホリデーシーズンの一夜になります。そもそも藤山って、めちゃくちゃロマンチストなんで、この季節にぴったりなんですよね。
音楽のクオリティは、僕が保証します。この僕が、ここまで言うんです。信じてもらって大丈夫。ぜひ、この夜を観に来てください。お待ちしています!
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24(水)
休業日
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25(木)
『Happy Merry Complicated!』
Viewtrade / あすなろ白昼夢 / Comical Fighters / 砂場泥棒
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26(金)
休業日
君島大空のライブを観にロームシアターに行きます
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27(土)
『NO NEW YORK vol.1』
yoei / 日本少女
[open] 18:00 / [start] 18:30 [adv] \2000 学割¥1500 / [door] \2500
28(日)
『ナノ的「望」年会 ー僕の好きな音楽ー』
コロブチカ / エダワカレ / 神々のゴライコーズ / the nikibikids / IKIMONO / アワータウンズ / To Be Honest / コリンズ / ボタン / gorsch........
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29(月)
大掃除
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30(火)
SECOND ROYAL YEAR END PARTY
LIVE:Seuss / Superfriends / SATORU ONO(Acoustic Set Bass:平田 如伯 Per:井口 直)
DJ:HALFBY / OSANAI / IWASAKI (LONDON CALLING) / SAKAMOTO (LONDON CALLING)
チケット予約はコチラにて
[open] 17:00 / [start] 17:00 [adv] \2500 学割¥1500 / [door] \
31(水)
毎年恒例!『mogran' COUNT DOWN 2025→2026』
guest LIVE
カミノ・ザ・ファンク(Boogie God Crew) / Jagg Keen
Guest DJ:
SEBO / 神明宙(Boogie God Crew) / 暗黒騎士ガイア(Boogie God Crew)
DJ:
mogran'BAR crew
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