スケジュール

  

いずれの日もチャージとは別にドリンク代¥500頂戴いたします。

どのパーティもお薦めですので 興味をおもちであればぜひ遊びに来てください!

ご予約は チケット予約フォーム にて常に受け付けております。

1(土)

ナノ21周年月間⑦
Ribet towns One Man Show『はじめまして、やっと会えたね』

Ribet towns

 周年月間7日目はRibet townsのワンマンだ!総勢10名の演奏メンバーによって鳴らされる多幸感は本物。すごいバンドだと思うよ。ほんと。トイポップと呼ばれる音楽になるんだけど、アイリッシュチューンはもちろん、スウェーディッシュポップだったり、変拍子ばりばりのプログレだったり、USのインディー/オルタナだったり、めちゃレンジは広い。でもすべてRibet towns。そんなバンドです。
 ドラムとベース、エレキギターとアコースティックギタ―とマンドリン、グロッケンにピアニカ、アンデス、トイピアノ、パーカッションとボーカルか…合ってるっけ?なんか見落としありそうな気もするくらいとにかく楽器と人が多い笑 生楽器をマイクで拾うからなかなかにPA泣かせなところも否めないんだけど、それでもちゃんと外に彼ら彼女の音を飛ばすことができるのは、全員の音楽的なフィジカルがしっかりとあるからなんだよな。頼もしいよ、ほんと。

 んでだ。この人たちめちゃくちゃ陰キャなのね笑 言っちゃうけど笑 みんなそれぞれでちゃんと生活も営んでるんだけど、明らかに社会に馴染むのが苦手そう。Ribetの出身サークルには昔からインディーやローファイの香りは色濃いバンド多く所属してるんだけど、人間としてはその系譜にしっかりあるRibetのみんな。ナードなんだよね、基本。でもそんな人間の全員がちゃんと音楽へ意識を高く持って10人も集まって一斉に音を鳴らすと、もう、なんつーの?音は勿論、マインドの倍音までしっかり鳴るってか、「あたしたち!Ribet townsです!!」ってめっちゃ大きな声を、にっこにこの笑顔で叫んでるような、そんなライブになるんだよね。この人間たちが集まって、このバンドで、この音楽を、鳴らしたい!!!聴いてください!!!!ってとてもピュアな感情が炸裂するの。それがマジぱねー多幸感を生むの!!ほんと凄いんだから!!

 初めてnanoに出演してくれた時に、まだ今よりも仕上がりは甘かったはずだろうけど、腰ぬかしちゃうような感覚を覚えて、なんかの曲でバーン!っていき切るところで、音に押されたように思わずのけぞってブースの中のある椅子にドスンと座っちゃったのよね。その時の感動からずっと大好き。人数が人数だけに、かつ全員関西に住んでるわけじゃないし、予定を合わせるのも難しく、けっこう久しぶりのnanoでの出演になります。で、周年でワンマンってお祝い事。嬉しいね。
 
 祝いの席にはもってこいのRibet towns、この日もすげえ倍音お願いします!!!それを浴びにいらしてください!!

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2(日)

ナノ21周年月間⑧
『声』

SEVENTEEN AGAiN / 炙りなタウン

チケットはe+にて

 21周年月間8日目は、パンクと思える音楽に真っ向から立ち向かい、そのマインドを全力で鳴らす3ピースバンドの2マン。
 パンクってなんだ。バンドの鳴らす音楽のBPMが速いこと?演奏がトラッシュであること?音量が必要以上に大きいこと?違う。反体制であること?政治的なメッセージを歌に織り込むこと?それらは確かにスタンスとしてはパンクあると言える。たとえばアイリッシュパンクの根っこにはイギリス本土での生活環境へのコンプレックスや憧れがある。戦争反対を訴えることもそうだと思う。でも、そんな歴史や現代の情勢に言及しなきゃパンクやってるって言っちゃだめなの?と訊かれるとそれもそうじゃない。
 僕には自分にとっての「パンク元年」と言えるタイミングがある。中学受験のために小学生の時から塾通いしていた僕は、5歳上の姉の影響で6年生でTHE BLUE HAERTSを知る。そのビートパンクっぷりよりも聞いたことのないかっこいい日本語の虜になった。そのうちの一つが「ただ大人たちに褒めらるような馬鹿にはなりたくない」という歌詞。文字通り大人に褒められるために受験勉強をしていた僕にとっては物凄い衝撃で「何かに抗うことのかっこよさ」を知った瞬間だった。これが「パンク元年」だ。
 
 つまりだ。パンクという概念はその曖昧なかっこよさに惹かれる人たち、それぞれにあっていいものなのじゃないか。定義なんてなくて、頭の中にはモヤがかかったままの悩みや自分の成りたい像への憧れがあって、でもはっきりしないから人に会話の中では言葉で伝えるのも難しくって、でも歌にすれば3分で終わる顛末で、1曲じゃ解決しないくらいの膨大な量の思考があって、それをどんどん歌にする。それを自分の「声」で唄う。その人自身の「声」で。

 SEVENTEEN AGAiNのヤブも炙りなタウンのゆきなりも、そんな風に「声」を出して唄うミュージシャンだと思ってる。唄ってる内容や音楽性についてそこまで共通点があるかというとそうじゃない。でも、二人の歌には、さっき言ったような過程で発せられる「声」によるものだから、そこにはその人間の持つリアリティしかなくって、それを追求しているからお互い惹かれ合ってる。リプレイスメンツにいつも炙りなタウンが出てるのが、とてもいいなって傍から見てていつも思ってたんだよな。そうそう。音楽って結局人間と人間の繋がりでより増幅するよなって。決してアウトプットだけの話じゃなくって。

 そんな思いを込めて僕(nano)が組んだ渾身の2マンです。2バンドのリアルな「声」(TRAIN TRAINにある「本当の声」とはまさにこれだと思う)を聴きにいらしてください。お待ちしております。

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3(月)

ホールレンタル

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4(火)

休業日

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5(水)

ナノ21周年月間⑨
山本夜更 単独公演
『私の中の数千万年』

山本夜更

 シンガーソングライター、詩人、サックス奏者と色んな顔を持つケンケンこと山本夜更が、詩集を自主出版するということで、それを記念してのワンマンライブが周年月間9日目。彼のできる表現方法全て見せてくれる予定。ちなみに彼は、僕が酔った時に口にする「全てジャズ」という感覚を共有できる数少ない友人です笑
 
 今のケンケンは表現者として素晴らしいと思う。アコギを弾きながら唄う彼も、アンビエントのレコードを鳴らしながら詩を朗読する彼も、サックスでそれはもうナイスなブロウを聴かせてくれる彼も、どこを切り取ってもハイライトばかり。その瞬間の景色やそれをつなぐストーリーや時を超えて受け継がれる意志までも、全てをロマンチックに表現してくれる。基本短い作品も多く、刹那を切り取っているようで、全てが万物の真理に繋がるようなそんなストーリーテリング。毎回本当に素晴らしいものを見せてもらっています。すげえぞ、ケンケン。

 が、そんなケンケンにも冬の時代が笑 サックスは出会った時からかっこよかったのよ。僕自身同じサックス吹きだからこそわかるフィジカルの高さがあって。「あ、ちゃんと吹いてきた人だ」って。だから相対的な音感はしっかりあるんだけど、歌を唄うとなるとなかなかに厳しい。本人含めなんでだ?という話をよくしてきました。それ、今思うと、歌を唄う自分とサックスを吹く自分を分けてたってことなんだよね。それが、結婚した相手の奥さまの影響もあり、色んな作品、それを作る人、行ったことのなかった街に生きる人たち、その他「そこにあるだけでそれは作品」的な存在に出会うことにより、「あれ?俺ってシンプルに俺じゃね?」ってなったんだと思う。完全に憶測ですが。そこからのケンケンはほんと自由。やりたいことをやる。やってみようかなで即行動。ケンケンが何かをすればそれだけでケンケンになる。そんな自信?肯定感?が彼に芽生えたのかもね。奥様による「いいと思うよ」って背中を押す言葉もあったかもしれないけど。

 ま、とにかくです。ケンケンの表現するものには、そのモチーフや方法論がなんであっても、ケンケンの呼吸があり、確実なオリジナリティがある。バンドというものを語るときにその独自性はビートやタイム感にこそある、という話をよくしますが、ケンケンの作品や表現には、あたかもすぐ隣にいて息づかいが聞こえるような、心臓の鼓動が聞こえるような、そんな感触があるんです。同じことですよね、きっと。

 ほうら、気になるでしょ。このアーティスト。素晴らしいワンマンライブになると思います。ぜひ、ですよ。初めに全ての表現方法って言いましたが、もしかしたら皆の前で座ってウイスキー飲んでるだけかもしれない笑。でもそれすら「ケンケン今日はこれかあ」ってなるかも。だって、ほら、「全てジャズ」ですから。

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6(木)

ナノ21周年月間⑩
『もっと本域』

ナイトサファリ

 周年月間10日目は飲み友達ナイトサファリのワンマンです。いや、飲み友達て笑 ちゃんとカッコいいバンドですから。そう思うからこそ去年開催したワンマンの続きを今年もやろうぜって声かけたわけです。カッコいいバンドです。大事なことは2回言う笑
 ロックバンドです。大きな音で、圧とビートで押し切る。重くて速いストレートを撃ちこむことが基本でストロングスタイルを大事にするバンドはあるけれど、ちゃんとギミックの多め。エモやポストロックのニュアンスもふんだんに盛り込み、そういう音楽だからこそ表現できる美しさや感情の昂ぶりも感じさせてもらいます。でも、最終おらついたロックバンドの、ものすごくシンプルなロックバンドのかっこよさをドカーンと見せてくれる信頼のバンド。もしくはただのアホ笑 
 でもこの最終「楽しかったらええやん?のもや!」ってなるアホさ加減に落とし込むことができるのは、そこに至るまでのフィジカルがあってこそだし、血の滾るようなステージがあってこそ。だからアホみたいなヘラヘラしてる顔も、その素が急に現れたみたいで愛しさを感じるんだよな。なんかずるいぞ、ナイトサファリ。

 それと、お客さんもいいんだわ。めちゃくちゃ飲むの笑 というのはVoのうけちゃんが働いてる居酒屋のお客さんが良く来てくれるんですね。特にワンマンでは。みんな「音楽超好き!」とかではないかもしれないけど、「遊びに来たからには楽しまないと!酒飲まないと!ってかお前らも飲め!」みたいな、なんかそういう一つのパーティーの在り方が完成してるってか。去年のワンマン、最終うけちゃんステージの上で何してたって次々とフロアから渡される酒飲んでただけやもんな笑

 あー。俺わかった。ナイトサファリってバンドとその音楽とライブが好きなのは、もちろん前提で、このワンマンまたやろ!ってなったの、集まるお客さんのあの「飲みまっせ!」な最もプリミティブなパーティー感による、楽しすぎた夜をまたやろや!ってやつかも笑 やっぱり飲んでなんぼっすよね?ライブハウスって!
 というわけで、飲み会のお誘いです!一緒に飲もや!

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7(金)

ナノ21周年月間⑪
『1000の日本語』

クオーツ星 / 内藤重人 / コロブチカ / 詩央 / To Be Honest

 周年月間11日目は日本語で唄うロックンロール。
 クオーツ星、けっこう久しぶりですね。1年空いちゃった?もしかして。その間にもまめ(GtVo小豆原)から幾度も連絡もらってたけど予定合わずが続いてて。nanoに出たいって気持ちがビシビシ伝わってくるから嬉しい反面ものすごく申し訳ない気持ちもあって、周年に呼べて良かった!って本当に思う。まめはソロシンガーとして始まった時からの付き合いだけど、その作風はずっと一緒で、でも表現のレンジはキャリアを経るごとに確実に広がっていって、彼の許容範囲も増えたというか、尖りきらずとも自分の表現は全うできるって自信が生まれたかな。前バンド・パンパンの塔が終わってソロを経て今に至ってることも大きい気がするな。とにかくまめのロマンス爆発リリック&バンドです。
 内藤も同じ感じかも。彼との付き合いもかなり古く、ポエトリー中心の表現方法は変わらないけど、まめよりもさらに飾らず今の自分のリアリティのみを追求していくスタンスにより、その内容はどんどん普遍的な人間賛歌になっていっています。が、その作風故か絶対的にプライベートな側面も見える。その世界と個人の間を行き来するような、地に足が着くときとそうじゃない時があるのを、無理せずに俯瞰できるようになったのも内藤の成長の証かな。

 キャリアのある言葉を大切にするパンクス(と僕は思っている。3月2日のテキスト参照。)を迎え撃つのは地元の3組。まだ20代前半。若い。この3組とも、関西ではnano以外でも勿論ライブをたくさん打っているが、とてもnanoが似合う。キャパ故の、目の前で歌を唄ってもらうことにより、その声が数百人が入るライブハウスよりも絶対に、当たり前だけど、耳に近いところで唄ってもらえているような感覚を得る。そんな環境の中で唄うにはもってこいの日本語の歌詞たちを、ソロやバンドって形を使って届けようとしてくれる3組。まだまだ成長過程だけど、日本語を扱うということについて、彼ら彼女らならきっとこの夜を通してさらに学びを掴んでくれるはず。

 5組の、そんな言葉たちに耳を傾けにぜひいらしてください。
「1000の日本語」というタイトルは、僕やまめや内藤が敬愛するTHE BLUE HAERTSの曲のタイトルから拝借してるのは一目瞭然。が、この日には1000(千)というワードを入れたかったんです。旅立ってしまった偉大な友人にリスペクトを込めて。お前も来ればいいさ。フラッとね。

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8(土)

ナノ21周年月間⑫
『IRODORI for LIFE』

Sundae May Club / CAR10 / AIRCRAFT / POOLS

チケットはe+にて

 21周年月間12日目はインディーでポップスでロックンロール。歌が真っ芯にありながら、それぞれの信念に従った強い音楽を聴かせてくれる頼れすぎる4バンドの共演。こりゃ良いの組んだぞ。自信あり。

 Sundae May Club、通称サンデメは気が付けばnanoでもすっかりお馴染みのバンドになりました。その名前を聞くようになってからはもう5年くらいになるかな?初めて観たのはVoの浦さんの弾き語り。2022年のボロフェスタかな?ロビーのどすこいステージに出演した彼女の歌声が空間に響き渡り驚愕、「なんだこの歌声は」と。人が声を出して唄うから誰が唄ってもそれは歌声なんだけど、浦さんのそれは固有名詞のように感じる彼女そのもののような「歌声」といえる。それをロックバンド然としたバンドアンサンブルで鳴らされた日にゃあグッとしかこないってかグッときまくって涙腺崩壊必至。本当に大好き。5月にツアーが発表されてるけど、nano発信のこの日にもぜひ好きな人には観に来てほしい!
 CAR10。言わずとしれた栃木県足利市のローファイパンクの雄。昔から大好きでnanoにパンクの息吹が生まれた頃にその一端を担ってくれていたバンド。音楽を愛し、自分たちの友人を愛し、暮らす街を愛するスタンス故、ローカルにはこういうバンドがいてほしいっていうお手本みたいな存在。コロナ禍に入り活動を止めていたけど、ここ2年くらい?で復活。去年の春の20周年ツアー宇都宮編に出演してもらった時に驚いたのがさらにかっこよくなっていたこと。え?CAR10ってまだかっこよくなんの?と。バンドが動けない間に生活の基盤ができ、その上でまたバンドを再開しようとしたときに決めたその覚悟がそのまま音に現れてさらにあの音楽がバウンス。久しぶりに観る人多いでしょ?今のCAR10マジやばいから!
 AIRCRAFT。ガレージリバイバルやUSインディーのマナーを踏襲し、自分たちのポップスへと見事に昇華させる素晴らしいロックンロールバンド。拠点は大阪だけど、サンデメ、CAR10とくりゃ、nanoの鉄板として必要やん?AIRCRAFTの音楽が大好きなんですよね、翔理とゆいちゃんのツインボーカルはもちろん武器なんだけど、それを鳴らすためのバンドアンサンブルやメロディラインには、自分の大好きで聴いてきた音楽へリスペクトがハンパない。それが何よりもかっこいい。AIRCRAFTは音楽を鳴らすバンドだ。
 POOLS。年明けにnanoでワンマンを見事に成功させたnanoっこ。3マンもいいなって思ったんだけど、そのワンマンでほぼノンMCで20曲強をやりきった姿を見て心打たれちゃって。基本彼らの音楽が大好きってのが前提だし、POOLSじゃい!ってプライド張ってる姿も頼もしいけど、なんか、親心?悪く言うと身内贔屓?笑 みたいな感情芽生えて思わず誘ってしまった笑 でもこの4バンド並べてみると、POOLSがいてくれるおかげでnanoらしい彩どりやイノセントさがめっちゃ煽られてて、なんだマスターピースやん、と。誘ってよかった笑

 この4バンドの並び、とてもnanoっぽいでしょ。してやったりの誇れる夜、みなさんの心を彩りたい、その一心です!お待ちしております!いや、まじで!

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9(日)

ナノ21周年月間⑬
『mogran’BAR 21st Anniversary』

Guest DJ : Yusuke Udon / サイバーおかん
DJ : mogran’BAR crew

□配信URL:nanoのtwitchチャンネル
*チャンネル登録お願いします!
□投げ銭方法:
STORES.jpにて投げ銭札をご購入下さい。
 
周年月間13日目はレジデントパーティー、mogran'BARの21周年!先月開催400回目記念だったので、401回目ですね!すげえ笑 21年前に始まったこのパーティー。きっかけは当時DJとして京都のフロアを何とか湧かしたいと燃えていた田中亮太という男の出会い。あるバンドの紹介で繋がった彼が「マンスリーでも隔週でもフリーのDJパーティーをやらせてもらえませんか?」との申し出をくれて。僕自身nanoが始まる前からメトロを始めクラブのパーティーには遊びに行くことが多々あったので、その側面もnanoに持たせることができるのはとても嬉しくて。
 最初はDJとフロア合わせて10人もいないフロアでoasisを合唱してた超プライベートパーティーだったのに、どんどんゲストも豪華になり、気が付けばもう老舗のパーティーです。オリジナルのレジデントDJはもういないけど、そこからレジデントも増え、それぞれのDJもキャリアが長くなりそのスキルもばっちばち、今やディスイズな「ALL MIX」で月に1回nanoをライブハウスから見事にクラブへチェンジしてくれる最高のパーティーになりました。ってか、マジ最近神回しかないんだよな。フロアも世代交代を繰り返し、時間が止まってない、やっぱり最初から掲げていたリアルタイム感、充実してると思います!

 そんな神回の中で、去年最も神回じゃね?ってなった回が2回あり、その時に出演してくれた2組を21周年を記念してお呼びしました。Yusuke Udonくん、ほんまに、まじでかっこいい。ハウス、テクノなどのエレクトロなラインナップになりますが、そのセレクト、スピンスキル、ブース内での立ち居振る舞い、所作とか、全てが超クール。それでいて人懐っこいキャラクター。その瞬間を最大限に楽しみ、そして楽しませる最高のDJ。海外のそういう動画で観たことあるやん、みたいなかっこよさ。
 海外の動画では出てこないスタイルだけど笑、フロアを沸かせる事では負けていません!サイバーおかん。なんかとにかくLEDが光り倒してて眩しい笑 でもそのプレイ中に、その眩しさは彼女自身の身なりでじゃなく、湧きまくりのフロアに溢れる多幸感に覚えるようになります。これ、ほんまやから!相方のよびだす会館さんのマイクパフォも含めて激烈エンタメ!
 この2組のゲスト、まじ必見です!!これフリーでやっちゃうから!なんでやねん!笑

 と、まあ、毎月やってますが、ちょっとスペシャルに17時スタートで1時間前倒しでちょっと長いバージョンでお送りします。DJブースはボイラールームスタイルでフロアのど真ん中。フロアもブースも一体化するこれぞパーティー!なヴァイブスを味わいに来てください!!お待ちしてます!!

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10(月)

ホールレンタル

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11(火)

ナノ21周年月間⑭
『街と人』

内田秋 / 村島洋一

 周年月間14日目は、因縁?盟友?戦友?の二人のソロ2マン。
 この社会の中で、どう生きるかというテーマを確実に孕んだ歌を唄う二人の音楽は確実にレベルミュージックだと思ってます。反体制を表立って掲げてるわけでもないけど、自分の生きている場所と時代において地に足のついた哲学を語ってくれるから。だから、このタイトルにしたし、この日を選んだんです。組み始めた当初、他にも日程はあったけど、秋に「色々背負って3月11日にしようか」と提案すると「ですね」と。話がさすがに早い。
 
 さて、この二人が敢えて2マンでぶつかり合う、というか並び立って同じ夜に唄うという事実が、nanoの表現だと思ってほしい。ライブハウスという場所は、演者が表現をする場所であることは勿論で、僕らの仕事はそれを全力で支えることです。だが、決して裏方ではないと思っています。ブッキングや音響のオペレーター、ステージ転換、ドリンカーやキャッシャーまで、全ての作業がただの作業で終わらず、それらには僕らのイズムが込められています。それはもはや表現であると言っていいと思っています。今この2マンをブッキングすることは、二人にとって新しい出会いでは絶対にないし、表現者としてその在り方や方法論について2人は散々語ってきたことでしょう。が、nanoとしてこれを観たい、皆に観てほしい、と思って二人に頼み込んで実現した作品です。昨年末に閉店したGROWLYの最終営業日のラストの並びが余類(村島のバンド)からのNo Fun(秋のバンド)だったことが思い出されるかもしれないけど、そこは全く意識していない。そもそも閉店することは聞いていたけど、その最終営業日の内容について、オファーを出した時点で知るはずがないもの。村島洋一と内田秋の表現でどんな夜を紡げるか、というシンプルでピュアな挑戦なのです。めちゃくちゃえぐいステージを見せてくれる二人です。表現者としてリスペクトしまくっています、勿論。億度も感動させてもらってきました。そこに、場所として食らいつきたいのです。

 内容については、予想もしないヴァイブスが生まれることを望んでるからこそ多くは語らないってか語ることができないけど、村島の彼自身「上演」と呼ぶスタイルと秋の「ただそこに秋がいるだけ」というスタイルのコントラストは絶対に観応えがあります。nano、二人、そしてご来場の皆さまの記憶に残る夜になればいいと強く望んでいます。
 お待ちしております。

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12(水)

休業日

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13(木)

ナノ21周年月間⑮
『Long Lonely Time』
※SOLD OUT

山田亮一とアフターソウル / 171 / ザ・シスターズハイ

 えぐ。この3マンえぐ。これができるのもnanoがやってきたことの証よねえ…。21周年月間15日目、おお、月間のちょうど真ん中の折り返し地点。そんな3マンのタイトルはレッドツェッペリンの「ロックンロール」から。この日の出演者全員が長い孤独を生き抜いてここまでたどり着いたって感じあるからさ。良いワードがあるぞ、と拝借。

 山田亮一とアフターソウル。亮一の歌と詩作が素晴らしいのは相変わらずも相変わらずで、過去曲においては勿論のこと、新曲がどれだけファニーな内容であってもとにかく日本語が輝いてる。んで、それが最大の武器になるはずなのに、それがただの前提に感じられるくらいフィジカルが強すぎるアフターソウル。亮一との付き合いは相当長いのだが、彼の趣向の一つに実はブラックミュージックがあるのは実は若いファンには知られてないことかも?今改めてバンドを始めるとなった亮一は、根本の自分の好きな音楽に立ち返ってそのテイストのギタープレイに向き合いまくって、とんでもないバックビートを奏でるカッティングをするようになった。そしてそのタイム感を全うするアフターソウル…そのままタイニーデスクに出られるのでは?ってくらい。すげえ。
 亮一が自分の東京公演での共演者をSNSで公募した際に、彼の琴線に触れたシスハイ。そこに反応するのはさすがの亮一だな、といったとこだが、シスハイの何がいいかって、アッパーで20年代然としたサイケデリックなギターロックも素晴らしいが、特筆すべきはそのポップセンス。渡邉九歳の無邪気な声質もあるが、少し気がふれているかも?と思えるような内容の歌をスーパーキャッチーなパーティーチューンに仕上げるそのセンスに平伏してるところがある。nanoとは既にズブズブの関係なシスハイと出会った亮一に「うちでもやろや」というと「いいね、元祖ズブズブ見せたろや」と笑
 最初僕が提案したのは2マン。だが、既にその予定は近い日程・別場所で組まれており、2マンに難色を示した亮一が提案したアイデアが「171と3マンは?」でした。おお、そこいくか、そりゃあ完璧だ、と平日だけどとGtVo晴信を口説き倒して出演決定。今、飛ぶ鳥を落とす勢いの171、まじで京都の宝物のようなバンド。この3マンの中では最もピュアなロックを奏でるバンドだな。ギリトラッシュかつちゃんとタイトなグルーヴには踊るしかないし、そもそもニュアンスはオルタナティブなそれだけど、そんなフィジカルが彼らの音楽をロックンロールたらしめるんだ。まじ頼もしい。

 そりゃそうだろって感じでソールドアウト。週のど真ん中からやるしかねえぞ!な案件。周年っぽいよね!!ご来場予定の方は、前に詰める、手荷物は小さめ、外ではお静かに、などご協力お願いします!!

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14(金)

ナノ21周年月間⑯
『Don't Forget Romance』

DEERMAN2 / YOWLL / Half Years ROM / LOVIN'THE BUNK

 21周年月間16日目は強いロックバンドが4バンド。かなりオルタナより。nanoが得意なやつだ。タイトルがこれなのは、彼らの音楽が、人間が生きてるだけで出会うロマンチックな風景を唄ってるように思ったから。なんかいいタイトルだなって。特別な意味はない。笑

 約1年ぶりのDEERMAN。ドラムが変わって、DEERMAN2としてやってきてくれます。昨年5月に2として1曲リリースされていますが、GtVoでソングライターの小林当麻の本分に帰った感じがしますね。ドラムと2ピースだからこそのトラッシュでオルタナティブなニュアンスは当然ありますが、1の時に「バンドである!」という意識に持っていかれていた部分(それはそれで当麻がこれやるか!って思いも含めてかっこよすぎましたが)があったんですが、そういうものが1の経験を経て削ぎ落された、よりピュアな当麻の歌をバンドで今は鳴らしている、そんな気がします。つまり、かなり純度を上げて帰ってくるぞ、ということです。ってか当麻の歌はやっぱり素晴らしいな。ロマンチック。
 YOWLL兄さん(皆がそう呼ぶから笑 僕にとっては随分年下ですが)のタイトなブルースエクスプロージョンは、今のDEERMAN2と相性いいぞ、とブッキング。勿論周年に呼びたかったのは前提。なんですか、大人げないんですよね笑 キャリア故のフィジカルあるし、Baの鈴やんの本気でかっこつける様とか、ドラムくそでかい音とか、良太の相変わらずの「ぶち殺したらあ!」って立ち居振る舞いとか笑 でも、それが若いバンドたちに「バンドはなあ!こうやんねん!」って教えてるような優しさもあって。今自分たちがバンドをやるということは、そういう後輩たちに向けての感情だけじゃなくて自分たちの追求するかっこいいバンド像になるためにはとか、それらを含めて、どういうことなのかってことに向き合ってる覚悟を感じるんですよね。まあ、でも結局ぶち殺したらあヴァイブスですから大人げないんですけど笑
 Half Years ROM、今いいですよね。ギターのたけみかが入って4人になって時間は立つけど、その4人のグルーヴが高まってきました。3人の頃には鳴らせなかったアレンジの奥行きも増して、GtVoのQTの曲っていいよねってそれだけじゃない音楽としての構成され方がとても素晴らしいし、QTの曲がいいのは前提で、バンドとしてこんな音楽に仕上げようぜってアプローチをメンバー全員で楽しんでる、とてもピュアな様相が窺えるのです。QTとはかなり音楽的な趣味を共有できる部分があって、それがあるからこそ、それらの仕上がり具合が頼もしいのです。好きだーーーーー。
 ここにぶち込んでみたLOVIN'THE BUNKです。革の服、ウォレットチェーンに髑髏のモチーフとか、オールドスクールなバイカーやロックンロールな身なりは誰からの影響かってのは一目瞭然なんですが、そういうわかりやすいバンドではないな、とこの1年幾度か見て思いました。彼らの音楽の真ん中にあるのって90年代のシアトルの感じなんですよね。あの頃のスマパンのようにわかりやすいダイナミズムがあるわけじゃないんだけど、いい意味でのボアードな渋さがあるんです。そこに唄いたいロマンチシズムを垣間見せる粋な音楽なんですね。いや、まあ、褒め過ぎかもしれませんが、ここを追求していくと彼ら、界隈にはなかなかいないタイプのバンドへと成長していくと思うんです。俺の好きなアメリカのバンド!って感じですね! 

 そんな金曜の夜、それぞれが美しいと信じてやまないロマンを鳴らし切ってくれることでしょう!!見応えあり!ですよ!!

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15(土)

ナノ21周年月間⑰
『Rupurizu inheritance TOUR KYOTO』

Rupurizu / キツネの嫁入り / Nikoん

 21周年月間の17日目は3ピースのミニマルバンド、Rupurizuのリリースツアー。フロム東京、ドラムにはルロウズのメンバーとして幾度も出演してきてくれた山本淳平くんが。一度出演してもらってるんですが、その時の印象が良かったようで、今回のツアーでは彼ら自身が京都編の会場として選んでくれたのがとても嬉しい。

 前回出演時は、彼らの所属レーベルの企画でOavetteとのスプリットツアー、音の隙間にかなりぶちやられた感覚だったのですが、今回リリースされた音楽はその隙間を埋めにかかってきた印象。ループされるタイトのリズムがありきで、それを冷たく演奏するテイストはそのままに上音のバランスの比重が増えたというか、前回の印象よりもロックテイストより?いや、ロックって何だ?って話になってくるんですが、なんせ、よりキャッチ―に一層ダンス感が強くなり、これは楽しみだぞ、と。何時間でも踊れるぞ、と。シンセのモジュラー具合とかケミカルブラザーズやアンダーワールドの匂いもしますね。ってか、これを生音でやるのやばくね?かっこよ。狂気のフィジカルです。

 できるだけ長尺で観たいRupurizuなので3マンのブッキングを。
 地元からは淳平君と付き合いも深くあるマドナシ氏率いるキツネの嫁入りを。キツネの音楽はマドナシのパンクスよりの哲学を中心に据えて奏でられるので、Rupurizuの音像に比べるとかなりオーガニックなものにはなるんですが、僕自身キツネの音楽は、アンサンブルを屈強なものにするフィジカルの強さもあって、めちゃくちゃ踊れるダンスミュージックだと思っているところがあり、その有機的な部分も含め、うーん、例えるならROVOのようなそんな香りがするのです。トランスよりのエレクトロでありながら、どこか土着的な感触のある踊り続けることのできるあれに似てるものだと。それが、リリースされたRupurizuの音源との相性の良さを感じさせるに至ったんですね。付き合いのある地元ミュージシャンを呼ぶというだけでなく、ね。
 もう1バンドはNikoん。最後の枠はさすがに関西のバンドだろって、いくつか声かけたんですがNG続きで、こうなったら音楽の純度だけで選んでしまえって出た答えがNikoん。Rupurizuのインダストリアルとキツネのオーガニックのちょうど真ん中を背負える音楽をやるバンドだなって。ギターの音やフレーズやトラックには機械的なエッジが効いているけど、その上に乗る歌が、GtVoのオオスカであれBaVoのぺやんぐであれ、人間の歌でしかないんですよね。しかも目線が同じブルースというか(マドナシのそれはどちらかというと俯瞰したもの)。このバンドの良さは、そのブルースが生かされる所謂ロックバンドなんですが、それを鳴らす形の選び方に屈託がないところなんですよね。だから両方が並び立つ奥行きのある音楽が演奏できるわけです。

 今のRupurizuを迎えるにはこれしかない布陣だと思っています。純度も高い、バランスもいい、全員真摯に音楽に向き合って音を鳴らして演奏する、もうこれ以上のことなんてなくね? 後は皆さんに、それを楽しみに集まって頂くことだけです!!お待ちしております!

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16(日)

ナノ21周年月間⑱
『花を飾る』
※当サイトにおける取り置き予約不可

ベランダ / インナージャーニー

チケットはe+にて1月5日(日)10:00より販売開始

 21周年月間の18日目は溜息出るくらい完璧な2マン…やん…。これがnanoでできるのが嬉しすぎる…!昨年初登場してくれたインナージャーニー、そして昨年久しぶりに登場、見事なワンマンを見せてくれたベランダ、どちらも本当に大好きなバンドなんです。やったね。

 ベランダ。このバンドの話は長くなるなあ笑 前身のバンドがあったんですね。元ドラマーのたけおとヴォーカルのそうしが京都在住大学生時代にやってたバンド。そのバンド素晴らしいもので大好きなバンドだったんですが大学生あるあるで卒業と同時に解散、その時に長いメール、要約すると「やめんなや」ってものを送りつけましたね笑 その当時から基本「去る者追わず」のスタンスだったので僕の行動としては珍しいですね。その甲斐あってかどうかわからないけど、今もそうしがベランダをブラッシュアップし続けていることが本当に嬉しいんです。気が付けば20歳過ぎのバンドマンにベランダチルドレンがいるくたらい。たいしたもんです。音楽としてオルタナティブであることを前提にその上でそうしの「歌」を輪郭太く聴かせるバンドとアーティストの力、本物と思っています。自分のバンドをやるということは当然、自分の音楽を演奏することに対しても真摯に向き合ってきたからこそ培われた実力も持っている、本当に美しいバンドだと思っています。

 インナージャーニーの音楽は、ベランダと対照的で、歌が、先ず、ある。いやバンドがもしかしたらメロディを導き出すようなセッションを繰り返して曲が生まれてるかもしれないけど、僕の認識の中ではGtVoカモシタさんの歌ありき。というのは、カモシタさん初登場は弾き語りで、その時にこんなロマンチックな歌を書く人がいるのか!と驚いたんですね。メロディ、詩作、そして声。聴き手の中で自分の生きてきた記憶のワンシーンをフラッシュバックさせ、その続きを描いてくれるようなそんな幸福のイマジネーションを突かれまくるんです。思い出させてもらうだけでありがたいのに、「こんな未来もあったかもね」なんて提案を微笑みながらされると泣いちゃうんですよね。ここまでの歌って実はなかなかない。んで、それをインナージャーニーってバンドで演奏するんですよ。ロックンロールって形や概念には天井知らずの夢があって(この話は長くなるので割愛)、だからカモシタさんの歌がより一層色艶やかにもっとでっかいキャンパスに描かれまくるの。すんげーの。もちろん、そのフィジカルもかなり高いから説得力マシマシ。

 ね、いい2マンでしょ。歌の場所がね、似てそうで違うんです。どっちもその音楽を歌を矢面にして鳴らすことには違いないし、そこが絶対的な武器なんだけど、マインド的な定位が違うんですね。そのコントラスト込で楽しんでもらえれば嬉しいです!は?何言ってるかわかんないですね笑 
 とにかくです、この夜が組めて超嬉しいんです!必見です!ぜひに!

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17(月)

ナノ21周年月間⑲
スランバーズ単独演奏会
~ONE MAN THE SLUMBERS 2025春 京都nano編~
※SOLD OUT

The Slumbers

 21周年月間の19日目はnanoのマブダチ、The Slumbersのワンマンライブ。嬉しいな。月曜日にも関わらずソールドアウト。今めちゃ勢いあるね。よく出てもらってきたミュージシャンには違いないし、それとして信頼してる部分は勿論多大にあるけれど、悪友の部類でもあるって比重の大きいかな笑 簡単に言うと飲み友達ってか。
 初めて出会った時から、Vo佐々木智則のおらついた加減に興味津々。nanoではない場所で紹介されたのが最初、「若い奴は調子こいてなんぼ」みたいなとこがある僕にとっては「なんかええのおんで!」って感じやったんですけど、距離詰め過ぎて向こうの第一印象最悪だったみたい(話を聞けばnanoリスペクトありきだったんですが)で、周年中にワンマンやってくれる関係性になれてよかったって思ってます笑
 
 さて、The Slumbers。かっこいいですね。
 基本絶対に嘘がない、リアルに思ってることを全て正直にぶちまけてくるという意味において立派なパンクスだと思ってる。が、何よりの強みなのは、音楽自体はオールドスクールなロックンロールのニュアンスが強くそれらはとてもキャッチーなロックバンドとしてのかっこよさを演出しながらも、それをただの形として捉え、飽くまで自分たちの楽器のプレイによる演奏でその音楽へ輪郭を与えることができるバンドだということ。これって珍しいタイプで、20代のこれから売れてやるぞ!って息巻いてるバンドの音そのもののクオリティって様々な場数を踏んで経験値を積んでいく中で後からついて来るパターンがとても多い。そういうバンドに口うるさく「もっとこうがいい」なんて言葉をかけるのがライブハウスの人間の仕事で。が、The Slumbersに関しては、音そのものへの拘りが最初からとても強く、「かっこいいバンドになるため」の音的な試行錯誤を自分たち自身で繰り返し続けてる印象です。なので、最初のリリースからその音源の音がとにかくいい。
 「音がいい」という事実、これ、確実に実力の一つで、ライブにおいても音源においてもオペレータ―やエンジニアが良い仕事をしてくれるってのは前提で、結局は自分たちがどういう音をどういう鳴らすのかってことにどれだけ真摯に向き合えるかってめちゃ重要。例えば、D.A.N.が若いファン層を掴んでいたのも、最近のOGRE YOU ASSHOLEのチケットが取れないのも、完全にそれです。
 つまり、長々と書きましたが、何かというとですね、ライブの音的なインパクトが凄いわけです(曲やフレーズが良いは前提です)。nanoみたいな音環境が揃い切ってない場所でも鳴らし切ることができるバンドは、少なくはないけど、多くもない。そういうバンドはある程度キャリアを積んできた経験値によるものが大きい例がほとんど。その中に、20代にして食い込んでくるThe Slumbers。そりゃあ好きだわ。ワンマンやるとなったらお客さんも集まるわ。

 最初に書きましたが、基本、悪友ってか生意気なクソガキだと思ってます。でも、あんな音鳴らされちゃったら、友達になりたいしか思わないわけです。出演してくれるようになって数回目で「飲みいこうや!」って誘って朝までカラオケいきましたからね笑 そのキャラクター故、リスペクトされてたりめちゃ嫌われていたりと賛否両論なところもあるみたいですが、そんなんどうでもいいやん。文句言わせないほどにかっこいいんだもの。そんなバンドがワンマンやるってなったら早々ソールド。こっちからしてみたら「それみたことか」ってもんで勝手に鼻が高いっすわ笑

 ええと、なんつーか、結局のところ、俺の友達がやべーライブするから、来られる皆さん、マジ楽しみにしといてや!!ってことっす!!!

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18(火)

ナノジャム(BAR営業+スタンダードジャズ・セッション)

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19(水)

ナノ21周年月間⑳
RAINCOVER pre.『「疾風怒濤」-1st Full Album「good boy」Release Tour-』
※SOLD OUT

RAINCOVER

 21周年月間20日目は京都のロックバンド、RAINCOVERのアルバムのリリース記念のワンマンです!しかもTRUSTからリリースという最高のニュースを添えての開催で、ツアーの初日で、ソールドアウトって情報多いわ!!笑 うちの周年と併せて目出度いオンパレードです!

 周年のブッキングを進めていく中でRAINCOVERに出てほしかったんですよね。
 奴らもやり始めはブッキングライブでも出演してくれていたのですが、バンドが続いていく中でバンドの方向性も定まっていき、活動や音楽の鳴らし方を選んでいく中で出演の頻度は減っていったものの、それでもツアーの中に組み込んでくれたりしてて、ちゃんと世話になってるライブハウスとして認識してくれてるのが嬉しくって。「ライブハウス」って場所や概念や在り方をとても大切に考えてくれているバンドだからこそ、そういう風に思ってくれてるのが、僕にとっても大切なバンドの一つって思わせてくれるんです。
 んで、GtVoの辻出に連絡、「周年でぐちゃぐちゃに祝ってや」って。その直後に電話をくれて話してくれたのが「TRUSTから出すんです」ってグッドすぎるニュース。ありがたいことにTRUSTとは付き合いを持たせてもらってるからこそ、どういう熱を持ってバンドの音源をリリースしてるかをわかっているつもりです。そのレーベルの持ってる熱と辻出始めバンドメンバーが持ってるバンドや音楽やライブハウスにもってる熱が、僕の中で「ガチーン!!」って合致したんですね。だからその話を聞いて僕の口からすぐに出たのは「めっっっっっちゃええ話やん!!!」でしたね。これしかないって。ベッタベタな少年漫画やハリウッド映画の最高の、展開読めてたけど感動しちゃうラストシーンみたいな美しさを覚えました。

 とはいえだ、これがRAINCOVERにとっての本当のスタートラインなわけです。これまでも必死でバンドやってきたからこそ用意されたマジもんのスタートライン。そのツアーが今回のこれで、その!初日がnanoって、こんな素敵な話ないやんか!!よーし、やってやろうぜ!辻出!たゆら!こうた!観に来てくれる皆さんも、奴らの船出をド派手に祝ってやってください!!自由に遊んでもいいけど、怪我すんなよ!!機材壊すなよ!!とことんハッピーにいこうぜ!!!

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20(木)

ナノ21周年月間㉑
おとぎ話ワンマンライブ『絆HELL絆』
※SOLD OUT

おとぎ話

 21周年月間21日目はおとぎ話のワンマンライブだ!!やった!!おとぎの出演はコロナ禍突入の直前?直後?な2020年の2月末日の16周年月間の初日以来。ねじ梅タッシとの2マン。ソールドしてたけど着券半分近くまで減っちゃって、この先どうなるが不安で仕方なかった中での敢行でした。ライブハウス稼業なんて基本水商売だし先行き不安な毎日だけど、あれほど先が見えない時期もなかったなあ。今となっては思い出話ですが。この2マン、ねじ梅とおとぎが京都の飲み屋でばったり会って「nanoでやろや!」って盛り上がって決まった話でしたが、今回のワンマンはこっちから連絡、「周年でワンマンやってや!」との声かけに見事に応えてくれました。う、う、嬉しすぎるー。

 さて、おとぎ話。良すぎる。うちに出演してなかったこの5年間にも何度かライブ見に行ったりしましたが、いつ見ても「なんだこりゃ好きすぎる!」ってなるんですよね。オールドスクールといえばそう、ニューウェーブといってもそう、フォークなのかロックなのかソウルなのかディスコなのかジャズなのか、そういった所謂音楽ジャンルと呼ばれるもの全てを包括してるオールマイティ?とか言い出すときりがないんですけど、とにかくおとぎ話はおとぎ話にしか鳴らせない音楽をやってる!って強く思うんです。それは有馬と牛尾くんと風間と前越の4人(なんで牛尾くんだけくん付けるっかていうと、ステージ上のあの銀幕のスターのような立ち居振る舞いを見てると呼び捨てなんてできないw)が、「俺たちがおとぎ話だ。」って揺るぎない哲学を共有してるからなんだろなって思う。いや、なんか曖昧な言い方になっちゃって申し訳ないんだけど、自分たちの音楽を鳴らすための媒体としてバンドを捉え、その入れ物ってか看板?を如何にかっこよくみせるかって、その音楽をブラッシュアップするしかなくって、結果その存在で勝負するってか…ああ、もう、何言っても駄目だわ!!これだけずっと音楽が好きで21年間ライブハウスやってて言語化できないって、そんなバンド他にいるかよ!?音も存在もめちゃくちゃかっこよくって大好きなんて言葉も安く聞こえるバンドやアーティストはたくさんいるんだけど、おとぎ話は、いやおとぎ話もそうなんだけど、でも、なんか、それだけじゃないってか、奇蹟みたいなバンドって僕おとぎのこと言ったりするけど、それもなんかチープで、なんかわかんないけど、おとぎ話はおとぎ話なんです!!いや、これってさ、さっき言ったみたいにメンバー4人がそういうことを背負ってるのと同じレベルで、ファンもこのバンドに対してそう思ってるってやばくない?笑 もう1回言うけど、そんなバンド他にいるかよ!!!?あ、自分のことファンって言っちゃった笑 

 まあ、とにかく、すげーバンドです笑 最終これしか出てこん。駄文過ぎて逆に愛が伝われば嬉しいです笑 
 さすがのソールドアウト、夜を思い切り楽しみましょ!!!

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21(金)

ナノ21周年月間㉒
エスキベル(Esqvr) presents.
2nd Album "Sines"release party 『Esqvr tour 2025 "Sines"』
※当サイトにおける取り置き予約不可

エスキベル / Subway Daydream / Monomi twins

チケットのご予約はこちら

 21周年月間22日目は東京のインディーロックバンド、エスキベルのレコ発ツアー京都編。下北のBASEMENT BARのブッカーのかたしょが東京から5バンドくらい連れてきて企画してくれたことがあるんだけど、その時以来の出演ですね。ドラムの成嶋が去年の6月にインナージャーニーのドラムサポートで出演してくれて再会、その直後にこのツアーの連絡をくれたんだけど、久々のnanoで「ここじゃね?」って思ってくれたってことかって嬉しかったんだよな。

 今回エスキベルはフルアルバムをリリース。このアルバムがいいんですよ…。所謂インディーものであるから先ず「好き前提」なんですが、音の耳触りのサイケ感と、丁寧で外しちゃダメなディスイズなギミック、ドラムはじめ録り音への拘り、とかいいものを作ろうと必死になってメンバーとエンジニアが取り組んでる様子が窺えて、もう、まじで良い。レコードが欲しいぞ、こりゃって思えるレンジの広い音像だし、そう思わせるくらい音とミックスがいいんですね。ってかこんな曲良かったっけ?前回やってきた時はさっき言った通り東京のバンドが一度にたくさん来て情報量が飽和しちゃって、正直楽しそうなかたしょしか記憶に残ってなくって笑 でも、今回のアルバム聴いて「うわ!ごめん!こんないいバンドだったんだ!!」って勝手に反省しています笑 あと、そうそう、詩もめちゃくちゃいいですよね。この独り言のようなプライベート感、だから曖昧な言い回しの方が逆にリアルってか、独り言で芯を突くようなこと言わないっしょ?ぶつぶつ言ってるだけの言葉を歌にした感じ?こういうのが一番嘘がないやん?ってか嘘ついちゃっても「これ嘘なんだけど笑」って自分で自分を嘲笑してるようなそんなの。俺、こういう詩すきなんだよなー。

 共演は久々のSubwayと周年月間2度目の登場Monomi。
 Subwayといえば自分の聴いてきた大好きな音楽たちへのリスペクトを余すところなく曲にぶち込み、それをSubwayらしいハッピーなテイストに仕上げるバンドですね。そこが信頼できるのは初見の時からずっとそうなんですが、今月頭に出た新曲はこりゃまたディスイズなインディーもの。でもネオアコの匂いもするその奥にはアズテックカメラなどの80sニューウェーブのニュアンスも香る渋い曲。さすがだな、と。
 Monomiはすっかりお馴染み。タイトなビートとベースとギター2本の絡みが気持ちいいローファイサウンドが涎垂れるくらい好きなんですよね。マナーとか4人のグルーヴが完遂されてて、何やってもMonomiになると思うから縛られずに色々やっていきなーって伝えたところ「実はそういう曲ができつつあるんです」ってライブで卸した新曲が翌週にリリース決まってるんすよね。これがいいのよ。グッドタイミングでの出演ですな!

 いい夜。この文脈もこれぞnano!って感じで周年には欠かせないナイトメイクかと思います!エスキベル、ありがとう!インディー大好き人間は大集合でお願いします!!

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22(土)

ナノ21周年月間㉓
Akane Streaking Crowd presents『AKANEIRO vol.3』
ASK(C?)4 Release Tour nano 21th Anniv.Edit
※SOLD OUT

Akane Streaking Crowd / ふぞろいのモーモールルギャバン

 21周年月間23日目は京都のポストオルタナ世代Akane Streaking Crowdの企画。EPをリリースしたそのツアーの最終日です。春からBaVoの北里が就職で上京ということで一旦その活動が止まる?ってわけでもなさそうですが(夏までに未解禁の企画が実はあったりする)、まあ、キリのいいタイミングで「周年中に企画やらせてください!」ってこれですね。ふぞろいとはいえモーモールルギャバン引っ張ってくるあたり気合が窺えますね。チケットはちゃんとソールド。やってくれるやん?とホクホクです。

 さて、Akane Streaking Crowd。彼らが所属する大学のサークルのレンタルで北里が声かけてくれてブッキングライブに出始めたっけ。最初、物凄く響かなかったんだよなー、僕の心に笑 まあ、彼らも緊張してて思うような演奏できなかったのかもしれないけど、「ふーん」くらいで終わって笑 で、ちょっと間を開けて出てもらった時に「あれ?別のバンドかな?」って思うくらいかっこよかったのね。フレーズと展開を詰め込んだ矢継ぎ早のアレンジとリズムを鳴らし切るフィジカルの高さと北里のめちゃ通る声と妙なキャラと、なんか全部引き立ってて。終わってから「何が好きなの?」って北里に訊いたら「Wiennersの玉屋さんが作るような情報の多い音楽です」ってめちゃわかりやすい応え返ってきて笑 そこで一気に僕の中でもnanoでの彼らの音の鳴らし方に関して解像度上がって、今に至るんですね。ライブ中に数か所あるダブワイズとかその賜物ですね笑 
 それに、北里ともドラムの立本とも音楽の話をよくするんですよね。そういう話をよくする、えっと手前みそなんですが、僕みたいなそれなりに数を聴いてきたおっさんと「このバンドのこのアルバムがさ」なんて話できるの凄いなって。サブスクありきの時代のありがたさの話もありますが、やっぱり本人たちの音楽に対する貪欲さがあるからだと思います。ロックバンドやるならツェッペリンくらい聴いとけってガタガタうるせーって唄ってますが、北里本人が対バンに対して思ったことあるんじゃないかなーとか思ったりもするし笑 やっぱりね、音楽が好きなんですよ。シンプルに。そこのピュアな感情があるから、かっこいいんです。このバンドは。なんか、それだけでいいんです。結局。

 ああ、ヤジマの話書くと長くなりすぎるからサクッといくけど、ヤジマもモーモー然りヤジマX然り彼のパフォーマンスや歌詞の印象が強くなるかもしれないし、彼自身ピエロでいることに命かけてるところもありますが、ただ音楽が好きなんですね。これ、本当にそうで。だからAkane Streaking Crowdみたいな若いバンドの企画に出てくれるんですね。若い世代と絡みを持ちたいとかそこから誘ってもらって嬉しいだけじゃなくって、こいつらええやんってヤジマが思うのも、さっき言った音楽へのピュアな感情を共有できるからじゃないかなって思うんです。

 いやー。この夜もなかなかインパクトと純度強そうですね!満パンのnanoで思い切り音で暴れてもらいましょう!!キーポンロッキン!(この言葉、泥酔した矢島がある呑み屋で「霧島ロックで」と注文しようとして間違っていったらしいです。そんなことある?笑)

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23(日)

ナノ21周年月間㉔
『宝島 2』

VERANPARADE / 音沙汰

 21周年月間24日目は去年VERANPARADEのワンマンとして開催した「宝島」の第2回。今回は真夏とアリリの音沙汰との2マン。
 昨年の「宝島」良かったんですよね。そりゃあ愛するVERANPARADEのワンマンですからそりゃあ良いに決まってるんですが、それに向けてつけたタイトルの「宝島」というワード、なんかVERANのキラキラしたロマンチシズムが散りばめられたパンクロックのマインドに、アルファベット表記になってからのメンバーチェンジによるアレンジのオルタナよりへの変化とか、そもそものあびちゃんの詩の美しさとか、より一層僕が個人的に大好きな要素がさらに増えて、彦摩呂の「宝箱やで~~」がふと頭に思い浮かび、選んだものなんですね。すると、あびちゃんがそれを大喜びしてくれて、僕フライヤー描くっす!って上がり方。当日には僕もメンバーもお客さんも含めて「これ定例化したい!」って全員が思ったり、このイベントに遊びに来るお客さんのことを「島民」と呼ぶことにすることが決まったり笑 なんかnanoとVERANが生み出した確かなヴァイブスがあったからこその第2回の開催なんです。
 
 今回音沙汰を対バンに選んだのは、めちゃくちゃ単純に、僕もあびちゃんも真夏とありりの鳴らす歌が大好きだから。セバスチャンXのときから、二人とも完全に惚れ込んでるところがって。あびちゃんが九州ツアーを音沙汰の二人と回る告知やその感想をみて「あ、こいつもめちゃ好きやん」ってのがわかって、この2マン提案したんですね。勿論即採用、真夏にも連絡取って即OK。nanoでVERANとなんて最高っす!なんて真夏も言ってくれて。なんだか2つの演者とハコの相思相愛の感情絡み倒す愛の結晶みたいな夜になると思うんですよね。
 ってか2人との付き合いも長くなってきたなー。セバスチャンがシーンに現れてその圧倒的な多幸感と、それ織りなす一角の真夏の歌声に完膚なきまでに打ちのめされ、ただハッピーなだけでなくそこにはそれを引き立てる確かなパンクスのマインドがあることも理解し、こんなに素敵な音楽をこの世におとしてくれる人間がいるんだ!って、まじで大好きなんですね。nanoでも何回も唄ってきてもらってきたけど、周年に彼女たちに来てもらうことはやっぱ僕にとっては格別なことなんです。そして同じような二人の音楽への感情をあびちゃんも共有できてるんです、きっと。
 んで、それが共有できるのは当然で、その多幸感とかパンクスとかのバランスの、同じようなものがあびちゃんとVERANPARADEの音楽にもあるんです。自分や周囲の人たちの幸せを願いながら、でも真っ直ぐに願うだけでは実現するわけもなく、そのために自分の生きる道をどう選ぶのが正解なのかって挑戦の連続、もしそれが成し遂げられた時に目の前に広がるとても美しいランドスケープ、そこにはたくさんの笑顔が溢れてて…それを目指すぞ!おら!強く生きなくては!でも自分の弱いところもちゃんと見据えていくよ!そこもまた個性なのだ!とか、そんなの。って何言ってるかわかんなくなってきちゃった笑

 とにかくですね、この夜はですね、広義での「ラブソング」がけたたましく鳴るのです!鳴らすのです!!nanoとVERANPARADEと音沙汰で!お楽しみに!!!

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24(月)

休業日

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25(火)

ホールレンタル

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26(水)

ホールレンタル

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27(木)

ナノ21周年月間㉕
ザ・シックスブリッツone man live『大山脈』

ザ・シックスブリッツ

 21周年月間25本目、最終週のラストスパートの1本目はシックスブリッツのワンマン。昨年のでかい山みてでか!って漠然と感じてもらえるような存在感を目指したワンマン『山脈』の続いての第2回。その名も『大山脈』。
 フライヤーの画像はブリッツ首謀者西島衛の趣味趣向を考慮してタランティーノのパルプフィクションのチラシの色合いで、パラマウント映画のロゴのような画像をドン!と。ミキティのデザインですが、衛も「主演カートラッセルの映画みたいやん」と大喜び。ってなんつーか、このイベントへのイメージが演者と共有できてるっわかった気持ちのいい瞬間でしたね笑 ちなみにカートラッセル主演では「デスプルーフ・イン・グラインドハウス」が最高です。ぜひ。

 おっと。ザ・シックブリッツです。本当にカッコいいバンドだと思ってます。随分と長い間見させてもらってるバンドですが、いや、それ言っちゃ失礼だろってか当たり前のことで、今が一番かっこいい。それは僕が衛と、幾度となくバンドとは音楽とはそれを鳴らす人間とはって話をしてきからこそ、彼の選ぶ表現の方法論に対して解像度が高いのかもしれませんが、そうじゃないここ数年彼と付き合いを持つようになったミュージシャン連中も「なんかすごいな」ってライブに対する感想を持ってることが多く、これ、今のブリッツが、現在進行形でただかっこいいステージを見せてくれる証拠ですよね。何のヴァイアスもなく楽しめる純粋なものとしてね。
 去年は20周年で付き合いの長いバンドには、とこちらからワンマンを提案してそれを受けてもらった形でしたが、今回はマモルからの打診。というのも、今年度のブリッツは定期的に磔磔でワンマンライブを行っていたんですね。ブリッツのリアルタイムジャムの感覚の強いライブのスタイルでは、スタジオワークは勿論大切でもやはりステージ上にて何をどう鳴らせるのかってことを繰り変えすことこそバンドのブラッシュアップに繋がるからと考えてのことだと僕は思うんですが、何にせよワンマンライブを定期的に開催するってヴァイタリティにさすがだなあと、それだけで唸らされるのです。で、その集大成とかそこまで大それたものではないかもしれないけど、1年やってきたことがあるからこそ、今年も周年に呼んでくれようとするならば、ワンマンを再び、ということなんですね。ワンマンやるだけで山、それを繰り返すのなら山脈、1年の成果を見せるなら大きく出ないとって大山脈ってわけです。

 曖昧なテキストしか書いてない気がしますが、そうなんです、けっこう言語化の難しい存在になってきました。ライブを見ると圧倒されすぎて、「めっちゃかっこいい!けどこりゃなんだ?」ってなるんですね。そんくらいの存在感を誇るライブを見せてくれるバンド、それが今のザ・シックスブリッツです。パッと見て誰にでも言語化できるライブも超キャッチ―で楽しいものですが、よくわかんないけどすげえ!ってなる新体験もいかがですか?例えるなら、ノーランの映画的な…?
 とにかく!マジおすすめです!ぜひ!!

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28(金)

ナノ21周年月間㉖
『Always Should Be Someone You Really Love』

LIVE : Redhair Rosy / lilbesh ramko
DJ : CeeeSTee / Kiong
FOOD : yeah yeah Tacoz

チケット取り置き予約はこちらのみ受付中

 21周年月間26日目はRedhair Rosyを招いてパーティーを企画。そもそもこのタイミング、ここ2年は前身のthe Mcfaddinのワンマンを開催していたので、今年もやりたいなって相談。が、彼らもRosyとして始まったばかりなので、ワンマンはさすがに厳しくね?ということで、ramkoとDJ二人とタコス屋を呼んで大パーティーです。賑やかだね!とてもいいナイトメイクだと思う!我ながら!
 
 さて、Rosy。えーと、僕の感覚では、大好きなミュージシャンが新曲を連発で出してくれる最高の時期って感じです笑 もう既に2度ほどそのステージを観させてもらっていますが、マクファの雰囲気そのままに、新しく何ができるかって挑戦をしてる、かつそれを彼ららしくピュアに楽しんでるって印象。それでいて、「やっぱ始まったばっかだから心許ない部分あるよね…」とかそんなの一切なく、前身から培ってきたフィジカルとそれによるヴァイブスには変わらず間違いないものがあり、だからこそ、彼らの「今やりたいこと」がはっきりわかるってかそこに説得力がしっかりあるというか、なんつーか、ブランクを感じさせずにしれっと戻ってきたのがかっこよすぎるよね笑 ずるいぞ、おまえら笑 

 そんなRosyと共演して面白いライブアクトって誰かなって考えたときに、昨年の深夜のボロフェスタ@メトロで観たlilbesh ramkoしか出てこなくって、ええいダメ元って誘ったらサクッと決まって「ありがて!」な気持ちです。めっちゃ雑に言っちゃうとハイパーポップの部類になるのかなって思うんですが、音源ではヒップホップのテイストも強いんですよね。ラップのフロウも素晴らしくって、かなりクールなユニットだなって印象だったんです。が、ライブみてそれは一変、バキバキにトラッシュなライブするんですね。まじでめちゃパンク。ボーカリゼイションは勿論、トラックがクールなのはマシンライブだから変わらないはずなのに、そこにまで人間の熱を帯びさせるようなそんなステージなんですね。いやはや、参ったんです。ボロフェスタでの出会いがnanoの周年に繋げることができたのはめちゃ嬉しいですね!

 こうなりゃパーティーだ!とDJ二人をブック。CeeeSTeeはもう間違いないですね。Rosyとの相性も抜群。いつだっけな?これも深夜のボロフェスタでマクファの前のDJ任せたら爆上げ。マツケンサンバのガバから始まって笑 後で聞いたら彼のUSBにある「ファイナルブロウ」って名付けたフォルダからぶちましたと笑 その自分に与えられた時間で何するかって意思がオーガナイズに沿ってるの、最高のDJです。呼びがいあるわ笑 Kiongは自分のスタンスを大事にするイメージ、もちろんDJのスキルは間違いなく、パーティーの空気を感じながらそこで自分がどういうプレイをするかってとこで勝負してるクールなイメージ(勝負してるのはCeeeSTeeも一緒だけど)。だから彼にオープンを任せ、最初からパーティー感は当然ありながらも「あれ?今日なんかめちゃかっこよくね?」みたいな空気作ってほしいし、彼ならきっとそれができるはず。
 
 めっちゃかっこいい奴らが4組集まるんです。これ、間違いないんです。nanoはライブハウスだけど、ちゃんとクラブにもなれるんです。だって唯一のレジデントパーティーがDJメインのそれですから。そしてパリピギャルのガッキーのタコスも売ってるし!!
 みんなで「ウェーイ!!」って遊びましょ!!

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29(土)

ナノ21周年月間セミファイナル
『the engy LIVE TOUR 2025”C.U.T.”』
※SOLD OUT

the engy

 21周年月間、今年のセミファイナルはthe engyのワンマンだ!チケットは早々とソールドアウト。ちゃんと人気者よね。ありがてえな。去年はこちらから提案してのワンマンでツアーに組み込んでもらったんだけど、今年は直々にフロントマンのヤマジから「今年のツアーもnanoでワンマンやらせてほしいです」って嬉しいこと言ってくれるやん…俺、あいつらのこと好きや…。
 ツアーの解禁は半年ほど前だったんですが、年内にはソールドしてた記憶が。the engyのお客さんって年齢層広いんですよね。だからある年齢以上の方がコロナ禍で離れちゃった印象あったんです。でも去年くらいからちゃんと戻ってきてくれてる。それって、the engyがただ自分たちのやりたいように、できる範囲でその活動を止めなかったからこそだし、彼らが愛嬌のあるキャラクターで「いつでもライブに来てください。いつでも僕たちと一緒に遊びましょう!」と待ち続け、その愛情というか優しさがみんながフロアに戻れた理由なんだと思う。
 
 そう、the engyはとても優しい。僕はいつも言うようにライブにおいて空気を共有するとか一体感とか全くいらないって思ってて、その体験は絶対に一人一人のものだし、でも、その一人一人の「楽しい」が同時に生まれたときに起こる粉塵爆発がヴァイブスだと思っています。で、ヤマジはわかりやすくフロアを煽るけど、nanoでは勿論、別の場所で観てもフロアの一人一人に「こうやって遊ぶと楽しいよ!」って教えて手を引いてあげてるようなそんな優しさがあると思うんです。それは僕の中ではsly&the family stoneの「Dance to the music」の「この曲はこんな楽器たちでできてるんだよ」って一つ一つ丁寧に教えてるあの優しさに似たものを感じるんですね。だから、彼の掛け声って、「all the people!」じゃなくて「Everybody!」なんですね。それぞれ、みんな、なんです。あ、これは憶測ですが笑、今そう思ってめっちゃ胸が熱くなっちゃった笑

 とにかくですね、毎度毎度ピースフルなんです。the engyのライブは。でも、その優しさとか楽しさのベーシックには間違いのない音楽的なフィジカルがあるんです。そこはマジ本物。めちゃ上手い。すげえ。
 今年も楽しみですね!エブリバディ!

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30(日)

ナノ21周年月間ファイナル
『LOVE FESTA 2025』

Lainy J Groove / イグワナズ / FATE BOX / ロケットボーイズ / Barbara / Jagg Keen / ときめきポメラニアン / THE HAMIDA SHE'S / Fancrab

 よっしゃファイナルです!去年はレイニーのワンマンで締めましたが、今年はいつも通りたくさん出るやつですi!14:00から転換リハでサクサクすすめていくやつ。演奏時間はそれぞれ30分ですが、これだけ揃うと見応えしかないはず。最初から煽っていきます!

・14:00~Fancrab
好きなんですよ。ローファイのパンク。ピーズの匂い?ロンリーの匂い?ローカルシーンにおけるマスターピースっぷり、いきなり鳴らしてね!
・14:50~THE HIMIDA SHE'S
京都の若手期待大な4ピース。自分の見てきた青春の群像を見事に表現。それがステージのトラッシュな具合じゃなくてメロディと詩の美しさに現れてる!
・15:40~ときめきポメラニアン
今年度京都に新登場した最高のガールズパンク。上手いとか下手とか通りこしたロマンチシズムがマジ推せる。僕の中ではブルーハーツと同じ部類だと思ってる!
・16:30~Jagg Keen
ときポメで溢れたキュートさを、R&Bの大人の色気でブラッシュアップし夜へと誘う時間帯。確かなグルーヴはパーティーの転換を見事に演出するはず。
・17:20~Barbara
夜の扉が開かれたら、その入り口の天井に回るミラーボール。そこで鳴るのは超キャッチ―で誰でもステップの踏めるヴァケイション・ディスコ。
・18:10~ロケットボーイズ
ダンスの準備は仕上がった!ならもっとステージで鳴らされるパーティーチューンの手の上で取り乱そうよ!ファニーな色男4人組が友達になってくれるから安心して!
・19:00~FATE BOX
ここまで来たら勢いは止まない!スイートなラブソングのBPMはローでなくてもいい!むしろ速い方が伝わるはず!それが相手が何であれ恋ってもんだろ!?
・19:50~イグワナズ
ロックンロールはダンスミュージックだ!この偉大な哲学を僕に教えてくれた大先輩の登場!いつだってかっこいいイグワナズの存在は僕の人生において重要な要素です!初見の人多いだろ?絶対に観てほしい!!
・20:40~Lainy J Groove
やっぱトリはこの人たち。東京、京都、沖縄と散り散りになってもこのタイミングには絶対にnanoに集まってくれる大親友 J Grooveです!今年も爆笑しながら踊って唄って終わりましょ!

え、めちゃ楽しそうじゃない!?お待ちしてます!!!終わったらかなり飲みます!!

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31(月)

ナノ21周年月間裏ファイナル
『鈴木実貴子ズ「あばら」リリースツアー京都編』
※当サイトにおける取り置き予約不可

鈴木実貴子ズ

チケットの販売はぴあにて

 なんと今年は裏ファイナルあり!前日のLOVE FESTAで周年終了の予定ではいたんですが、その翌日に舞い込んできた実貴子ズのツアー。ええ、そんなもん裏ファイナルって勝手に言うしかないやん?ってこれ、本人にもマネージメントにもイベンターにも許可取ってないや…大丈夫かな…怒られたらちゃんと謝ろ…。
 別に「裏」感ないんすけどね笑 ヒールでもないし。真っ直ぐ本当のこと唄ってるし。そりゃあ実貴子もズも多少ひねくれてるところあるけどね笑 なんか、あの二人だからこそ、その強さや存在感も含めて、21周年月間がパーッと終わったって思ったら、ブルースを本当の声で唄ってくれる二人が控えてるってのはめっちゃかっこいいやん!って思って。エピローグとかアンコールって言うとおまけみたいで絶対嫌だし、それなら「裏」しかなくね!?つよ!かっこよ!みたいな!つまり21周年の「裏」ボスが実貴子ズってことです!なんかめっちゃnanoじゃない!?笑

 そうそう。メジャーデビューですってね。すごいことだと思う。確かに今の時代メジャーでやるようになったから人気や収入の0の数が増えるとかそんなことはないかもしれないけど、二人がやってきたことが実を結んだってことは事実だと思います。この二人と一緒に仕事したいって思ってくれたメジャーフィールドのスタッフがいるってだけで心強いやん。あんな尖った音楽なのに、とか、セルアウトする可能性低いのに、とかそんなんじゃなく、全て本音でできることだけをやり続ける二人の音の届く範囲はやっぱり思ってる以上に広くて、その内容の美しさのみを受け取ってくれる人が業界にもちゃんといるってことに、感動するんですね。そもそもですね、実貴子ズが唄うような人間賛歌にですね、数字の評価なんていらねーんですよ。グッと来たら拳を握る、自分の記憶にリンクしたら涙を流す、目の前で振り絞る二人が視界に入ったなら息をのんで凝視してしまう、とかでええんですよ。いや、違うか。数字の評価は必要です笑 僕もお客さんが来てくれなきゃ生きていけないもの笑 でも、これ読んでる人なら伝わるよね!?笑 気持ちは受け取ってください!

 というわけで、21周年月間の本当に締めは鈴木実貴子ズのライブです!!最高の締め!!!なんかめちゃ熱くなってこれ書いてたら朝からなんか痛かったあばらの痛みおさまったわ!そういうタイトルやったんかー!って違うか笑

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